ロードバランスの罠

ども。
新リンゴ、来ました。大きい黒リンゴ(艶消し)の担当ちゅんです。

今日は長文で、なおかつ同業者向け&自分向けのメモを兼ねます。ご了承を。

先日から、某所の無線LANが不調となり、頭を悩ませていました。症状としては「不定期で無線LANに接続できなくなる」「不具合が出る端末はその時々で違う」「時間が経つといつの間にか接続できるようになる」とのこと。ちなみに、その無線LANは1年ほど前にリプレイスしたばかりで、ほぼトラブルなくこれまで運用してきたもの。ここにきて急に不具合が発生しだしたということで、まずは原因の調査を始めました。

今回の件、難解なのはやはり「不定期」であるという点。調子がいいときには全く問題がないので、実際に調べようにもその現象が発生したタイミングでしか調べられません。不具合が発生してすぐに連絡をもらうも、確認しようとしたときにはすでに復旧していたりと、なかなか原因特定には至りません。なぜか朝とお昼近く、そして夕方に発生することが多いという手がかり以外は、特にこれといった規則性は見つけられませんでした。

ここで想定したのは「電波干渉」で、もしかしたら不定期に大きな出力の電波が出る、例えばコードレスの電話機だとか、防犯カメラだとか、そういう類の機器が最近取り付けられていないかを確認しましたが、特にそのようなことはないとのこと。であれば、次はIPアドレスの重複を疑い、たまにしかスイッチの入らない機器に無線APと同じIPアドレスを割り当てたために、その機器の電源が入ったタイミングで通信が不能になるのでは?と思ったのですが、そもそも無線APに振っているIPアドレスは仮に重複しても問題がない(管理用に振っているだけ)らしいのでこれも違うようです。

徐々にやれることが少なくなってきました。仕方がないので、これまで運用してきた2.4GHz(g/n)を5GHz(a/n)に切り替えて様子を見てみることにしました。本当に電波干渉だとしたら、これで解決する可能性が高いです。

いざ現場に乗り込み、この設定のため無線APの管理画面にアクセス。改めて、現在の設定を見て確認していると、ふと「ロードバランス」という項目が目に留まりました。これは、セキュリティ上、あらかじめ無線LANへの同時接続台数を限定することができる機能(あと負荷分散)。これが、規定値よりも若干少なめに設定されていました。
ここで気がつきました。実は先日その某所に、ある程度まとまった台数のタブレット端末が導入され、その端末を無線LANに接続する業務を行ったのです。タブレット端末は基本的に電源をオフにせず「スリープ」の状態にして運用しますから、実際に使っていなくても無線LANには接続されたままの状態を保ち続けます。このことで、無線APに設定したロードバランスの台数を端末数が超過してしまい、あふれた端末が無線LANに接続できなくなってしまった、という。

この仮定を職員の方に話したところ、「不具合が出る端末は朝の出勤が遅めの職員に出ることが多い」との情報もあり、ほぼ間違いなさそうです。そうなれば「なぜか朝と夕方に」というのも納得で、日中は別な場所で使われているタブレットが、朝と夕方、さらにお昼には事務所内に戻ってくるという。ようやく点と点が線で結ばれました。さっそく、ロードバランスの台数を無線APの上限値まで引き上げて、作業終了となりました。いまどきのタブレットは、スリープ中でもバックグラウンドでアプリのバージョンアップをしたり、無線LANの稼働があるという点が盲点でした。今後、ロードバランスには気をつけることにします。

ロードバランス
25台以上になったらどうしたらよいものでしょうかね。

(投稿者:ちゅん)


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