【第6回】脱炭素実現への取り組み -3-
「徹底した省エネ」の推進-3-
~省エネ設備導入のメリット~
近年、家電をはじめとするエネルギー消費機器は省エネ化が進んでおり、古い家電を最近の家電へ買い換えるだけで、CO2排出量や電気代の削減ができるという話を聞いたことがあるかと思いますが、家電を買い換えることによって、電気代がどれくらい削減されるのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、家電を買い換えた場合、どれくらい電気代が削減されるのかを試算する方法をお伝えしたいと思います。
一般的に電気代は「消費電力」×「使う時間」×「電気料金単価」で求められ、「消費電力」は家電の説明書やカタログ、または家電本体に記載されています。「電気料金単価」は地域や契約によって変動しますが、「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」では、1kWあたり31円(税込み)を目安単価としています。※令和4年7月22日改定9月時点
これを基に計算してみると、消費電力が「800W」と記載されている家電を2日間使用し続けた場合は約1190円となることがわかります。※あくまで目安であり、正確な金額ではありません。
このような計算を、古い家電と新しい家電の両方で行うことにより、家電の買い換えでどれくらい電気代が節約されるのかイメージすることが出来ます。また、計算が難しい、という場合は、環境省のホームページにある、省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」<外部リンク>というツールを使うことでも、簡単に新しい家電に買い換えた場合の電気代などが比較できるようになっています。
図-1 しんきゅうさん(環境省ホームページ)
故障せずに問題なく使用できているものを無理に買い換える必要はありませんが、もともと買い換えを検討していた場合や、家電を修理する必要が出てきた場合等は、思い切って新しい家電へ買い換えた方が結果的に節約になる可能性もあります。
その際に、今回ご紹介した方法で試算をしてみると、買い換えが本当に得になるのかどうか検討できるかと思います。家計の負担軽減のためにも経済的に得をするように、省エネ設備の導入を検討していきましょう。
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