【第28回】“再エネ賦課金”ってなに?
電気使用量の検針票や請求情報に「再エネ賦課金」と記載されているのを見たことがありませ んか?
これは、何に対して発生している費用なのか分からない方もいるのではないでしょうか。
再エネ賦課金の正式名称は「再生可能エネルギー発電促進賦課金」といい、再生可能エネル ギーの普及を目的とし、電力会社を通して電気を使用する全ての人が毎月の電気使用量に応じて 支払う負担金のことです。
国は、太陽光発電や風力発電、水力発電といった再生可能エネルギーで作られた電気を電力会社 に一定の期間・固定価格で買い取ることを義務付ける「FIT制度(固定価格買取制度)」を設けました。
再生可能エネルギーで作られた電力は、私たちが使用している電力の一部として供給されてい ることから、電力会社が再エネ発電事業者から電気を買い取る際に必要な費用の一部を使用する 人から賦課金として集めています。つまり、再エネ賦課金は、再生可能エネルギーの導入促進および日本のエネルギー自給率を向上させるFIT制度を支えるための重要な財源になっているの です。
2012年から始まったこの再エネ賦課金制度は、再生可能エネルギーの導入量増加に比例して買 い取りにかかる費用も増えていることから、使用者の負担も年々大きくなってきています。
化石燃料の依存を減らすためにも、省エネ設備・機器の導入による節電や、家庭やオフィス単 位でも再生可能エネルギーを導入する創電を行い、再エネ賦課金を含めた毎月の電気料金の節約 に取り組んでみましょう。