じめっと蒸し暑い日が続いています。社会教育課のぐみです。
そんな八雲での日々も、広島での暑さに比べたらなんのその!そう、実は先日、広島出張に行っていたのです。
今日は、私が担当している社会教育関係団体の1つ、「八雲町平和学習実行委員会」についてのご紹介です。
八雲町では、平成20年3月20日に八雲町・八雲町議会が定めた「核兵器廃絶平和都市宣言」に基づき、平和学習の一環として町内の中学生及び高校生を被爆地である広島県へ派遣する「平和学習事業」を実施しています。
実施に当たっては実行委員会を組織しその運営を行っていますが、その派遣事業の引率として、私も生徒たちといっしょに広島へ行ってきました。(8月5日~7日の3日間)
平和学習の広島引率は2度目になります。1度目は八雲町に入職して1年目でしたから、もう7年前…?当時とは変わっている風景、新たな学習施設もあり、私も改めて勉強になりました。
原爆がもたらした当時の惨状は想像以上で、被爆者から伺う当時の記憶、平和記念資料館に展示されていた遺物・写真の数々はとてもショッキングなものも。苦しみは原爆投下直後だけに留まらず、その後もずっと苛まれる原爆後遺症や、周囲からの差別、偏見…。
いまだ核が世界からなくなっていない現状、平和を築くために、私たちにできることはなんでしょうか。
八雲とは違う慣れない蒸し暑さの中、派遣された町内の中学生5名、卒業生(高校生)2名は、ガイドさんの解説に熱心に耳を傾けたり、77年前に被爆された方の講話に必死にメモをとっていましたよ。(広島の皆さんは、北海道から平和を学びに来てくれたことをとても喜んでくださり、学習パンフレットを多く持たせてくれたり、おすすめの学習コースを紹介してくれたりと、とても親切にしていただきました。)
派遣中は体調を崩す子も出ず、予定していたすべての学習プログラムを完遂して帰町することができたので、引率者としてはほっと一安心しているところです。
派遣生徒の皆さんが広島で何を学び取り、何を考えたのか。帰町後、派遣生徒が作成した「平和の誓い」について、終戦の日である本日8月15日、八雲町ホームページにも掲載しました。ぜひご覧いただきたいと思います。
この事業の目的は、「人類初の被爆地ヒロシマから世界に向けて行われる『核も戦争もない未来』を希求する取組を体験することで、平和の大切さを学習させるとともに、当町における次世代への平和教育の普及振興を図る」こと。
この目的が少しでも達成されたことを祈っています。
子どもたちの心に蒔かれた「平和の種」が、これから大きな花を咲かせますように。