慣れの中に落とし穴は潜んでいる

ども。
参議院選挙の投開票日には町公式LINEによる速報係を拝命している担当ちゅんです。

といった具合に、今や選挙事務は自治体の情報担当者の業務と密接に関連するものになっています。投票所への入場券の作成から投票に関する事務、開票所での事務など、多くの業務がシステムにより管理・運用されており、我々が「速報係」という選挙実施本部付きの業務を担当しているのは「不測の事態が起きた時に情報担当者が選挙管理委員会事務局内にいた方がいい」という理由が大部分を占めるのかな?と思っているところです。

その延長線上にある業務が、本日町内で実施した移動期日前投票所の運営です。現在、八雲町内には5カ所の期日前投票所が設置されていますが、いずれの投票所からも距離が遠い地域に出向いて、短時間ではありますがお住いの近くで期日前投票を行っていただけるようにしている取り組み。この取り組みも回数を重ねるうちにノウハウが蓄積し、今ではすっかり慣れたものです。

しかし、そんな「慣れ」の中に落とし穴は潜んでいます。今回から、いつも実施している場所に加えて新しい場所でも移動期日前投票所を開設することになりました。準備作業などを含めてやることは何も変わらないのですが、事務に従事している職員から「システムが止まってしまう」と。
我々の期日前投票のシステムは閉域SIMを使って外部からアクセスできる仕組みを構築し運用しているのですが、今回、まさかの「携帯電話の電波がほとんど圏外」という場所での投票事務だったことで動作が不安定になってしまいました。

「閉域SIMさえあればどこからでもシステムが利用できる」「仮に災害が起きて庁舎が使えなくなった場合でも、避難所等からシステムにアクセスできればBCPの観点でも非常に有効」など、このシステムについてはすごく頼りにしているところではあるのですが、その前提として「きちんとモバイルデータ通信ができるのならば」という、当たり前であるはずの最重要な条件が頭から抜けていました。まさに「いつもどおりの手順で」といった慣れが招いたトラブルです。今回のことは良い教訓にして日々の仕事にも生かしていかなければなりません。

移動期日前投票の様子プラグインハイブリッド車は電源が簡単に取れて便利です

(投稿者:ちゅん)


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