AIドリルって誰のもの?

ども。
ほぼ教育委員会職員、担当ちゅんです。

先日、GIGAスクール校内ネットワーク整備の入札・発注が終わりました。無事に業者さんが決まり、これからはいよいよ各学校にLANケーブルを敷設したり機器を設置したりと本格的に工事が始まります。この段階まで無事に辿り着けて、本当に安堵しています(が、無論これからが本当の意味で勝負です)

そうした中、次なる課題は端末整備です。息をつく暇がありません・・・。
本日は以前から注目していた「AIドリル」のメーカーさんが来庁され、デモを含めて1時間弱、打ち合わせ。GIGAスクール構想では児童・生徒1人1台の端末環境の実現と、それを利用するための校内ネットワーク環境の構築が主たるものになりますが、当然のことながらそれを実際に利活用していく場面は「授業」です。いくらモノを整備しても、そのモノで何をするのかといった部分がセットになっていなければ何の意味もありません。

その答えの一つが、本日学んだ「ドリル」教材になるのだろうと思います。これまで、学校で「プリント」として配布してきた教材を、全てクラウド上で管理。先生が任意に課題を出すことはもちろん、1人1人の学習の習熟度や理解度にあわせて、最適な単元が表示されるなど「目からウロコ」なシステムでした。「あ、だから“AI”ドリルなのか」とすっかり納得です。
もちろん、児童・生徒が回答した内容は即時に採点され、そして先生はその結果を一覧で確認。これまで、紙を配布して回収、そして丸付けをして返して・・・といった業務フローだったものが、一切不要になるということです。これ、児童・生徒にとって素晴らしいシステムであることはもちろん、それ以上に先生方にとって夢のようなツールなのではないかと感じます。

先生方は大きな学校では1人で40人もの授業を受け持ちます。その40人、1人1人にあった適切な教材を提供しながらフォローをしていくのは大変なのだろうと想像するのは容易いです。そうした部分をきちんと分析したうえで自動化できるわけですから、もしかしたら「働き方改革」にもつながるものなのでは・・・。そんなことを学んだ1時間となりました。ほんと、どんどん教育委員会の職員になっていきます。

AIドリルうちの子もこういうのを使って勉強していくことになるのでしょうか・・・

(投稿者:ちゅん)


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コメント

  1. たかつ のコメント:

    こんにちわ。大変参考になります。ドリル系は日々進化してますね。一方で、現場の声としては、正誤の結果だけで、過程が見えなくなるのでは?といった声もあり、先生の事務の省力化と本来の教育として見てきたいと考えられているところのはざまが悩ましいです。授業支援ソフトは何かあったほうが今までできなかったことができていいよねと、プラスの面の声が圧倒的なのですが。
    ところで、個人的には、某社の国語の漢字ドリルは、なんとなくで書いてもきれいな文字判定したので、これはだめだと思いました。

    • ちゅん のコメント:

      たかつ 様

      コメントありがとうございます!
      そしてたいへん参考になります。

      > 一方で、現場の声としては、正誤の結果だけで、過程が見えなくなるのでは?といった声もあり、先生の事務の省力化と本来の教育として見てきたいと考えられているところのはざまが悩ましいです。

      働き方改革の課題もそうですが、効率化だけを考えていては、そもそもの「教育とは」という課題にぶつかるということですね。難しい問題です。

      > 授業支援ソフトは何かあったほうが今までできなかったことができていいよねと、プラスの面の声が圧倒的なのですが。

      そういう意味では、本業である「学び」という部分と、それ以外の作業とを区別したうえで、学びに直結する部分以外の負担をいかに減らせるか、という点に着目すれば間違いはなさそうですね。

      今後ともぜひ情報交換させていただきたいです!
      よろしくお願いいたします。

  2. ジョン のコメント:

    日付を見ると昨年の記事ですが、
    AIドリル、導入しましたか?

    AIドリルは日々進化しております。
    算数数学であれば計算過程を記録しているものもありますし、国語では読解問題まで出題できるようにまでなってきてます。先日某AIドリルの老舗のメーカーさんとお電話でお話ししたのですが、来年度に向けて膨大な開発費を注ぎ込んで現在プログラムしているようです!

    私はこのGIGAによって150年も同じ教育を提供してきた日本が変わるいい機会と捉えています。
    とりわけ世界の人々(子供大人)と「学ぶ」という姿勢から大きく隔たりを見せているのが日本人です。学習は楽しいもの、一生涯のもの、ハッピーになれるものと思ってはいなく、「〜せねばならないもの」という他律的な学習においてのみ機能しているところに問題がありますね。
    とりわけこのコロナ禍で露呈されたのではないでしょうか?
    ICTによる学びは、子供や先生たちのイノベーションに絶対つながるものと証明されるでしょう!それにはAIによってこの国の教育課題を解決できる糸口になると思います。

    八雲町の情報政策室は道南において
    最先端なマインドを持っていると思います。

    ぜひ
    皆が真似したくなる
    教育DXを達成してください。
    応援してます♪

    • ちゅん のコメント:

      コメントいただきありがとうございます。
      AIドリルですが、その後無事に導入に至りました。
      ジョン様も「先生たちの」と言及されておりますように、私としてはこのツールを導入することで採点作業や個別最適化した出題といった先生方の業務負担を少しでも軽くしていただき、その余力で別なことに取り組んでもらえれば嬉しいなと思っています。これこそがDXの本旨ともいえますね。

      > 八雲町の情報政策室は道南において最先端なマインドを持っていると思います。

      ありがたいお言葉を頂戴し、励みになります。今後ともよろしくお願いいたします!

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