役場前にある子牛の銅像

やっほー、しげちゃんです。
新年度と新元号がいつの間にかスタートしていました。
そして5月ももう半分が過ぎました…。
新年度の資料館はというと、退職したしんちゃんが再任用で時短勤務。
そして私が入った時に社会教育課長で資料館長だった46さんが町史編さんのために勤務と、なんか7年ぐらい前を思い出させるメンバーで仕事しています。

さて、久しぶりの投稿は、ホットに今日出てきた話題。
町史編さん作業中に46さんが見つけてくれたネタをお送りします。

役場前にある子牛の銅像。誰が作ったかご存知でしょうか。

役場前にある子牛の銅像

役場前にある子牛像

実は、有名な彫刻家、本郷新によるものです。
昭和37年の作。

本郷新による子牛の銅像

本郷新による子牛の銅像

以前、道新を漁っていて、子牛像が本郷新の作で、八雲に滞在して牛を観察して作ったことは把握していましたが、広報にも出ていました。
46さんが教えてくれたのがこちら

広報やくも本郷新の子牛像

広報やくも本郷新の子牛像

なお木彫り熊業界的には、本郷新は1931(昭和6)年の第7回道展で審査員をし、入選した柴崎重行の作品を酷評し、以後柴崎が公的な展覧会に出展しなくなった原因として有名です。
入選はしてるので、評価してはいたのでしょうが…。

よろしくどーぞ。
(投稿者:しげちゃん)

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土産品としての木彫り熊

やっほー!しげちゃんです。
昨日放送の『新説!所JAPAN』はご覧いただけましたでしょうか。
見逃した方は、TVerという、民放の番組を放映後1週間見ることができるウェブサイトにあがっていますので、そちらからどーぞ。3月18日21時に配信終了です。

TVer 新説!所JAPAN #19お土産

長めに木彫り熊の説明を取っていただき、全く知らない人が初めて触れるものとしてはわかりやすいんじゃないでしょうか。
細々した突っ込みはありますが、この短い時間で細かく紹介するのは無理ですし。

没になったシーン
没になったカット

ぶっちゃけこういったテレビ番組ですが、出来上がったVTRをみて「これはおかしい」とか指摘することはできません。
シナリオだけチェックといった形や、全くさせてもらえない時もあります。

今回はナレーションの文章とか書き起こしたのをチェックさせてもらいました。
大体OKなんです。慶勝と義親がごちゃごちゃになる人が多いので、そこも入れてもらいましたし。
でも明らかに変だったのは、義親がヨーロッパ旅行で木彫り熊を見つけたくだりがアニメで描かれた部分。
歳取りすぎです。
36歳をあの描き方はちょっと…。サンプルとしたと思われる写真は、80歳のだからでしょうけど…。
こういった方法で紹介すると思わなかったので、放送見て「あちゃー」となってました。
ちらっとでも見せてもらえれば、アドバイスできるのに…といったことは、多いです。

あと木彫り熊の人気がなくなっていったのは、ブラウン管テレビがなくなったからがメインの理由ではないので、引っ張られないでください。
最後に出てくる、生活スタイルや嗜好の変化、お土産の多様化ですね。
お土産は残るものが好まれた時代から、消えるもの=お菓子類が好まれる時代に。
また職場で配ったりすることから、個装されてたくさん入ったものが好まれるようになってきているようです。
そして餞別をもらって北海道に来ることはなくなり、餞別返しもなく。配るお土産として買わなくなる。
家で飾る場所(床の間、ブラウン管TV等)もなくなり、自分用にも買わなくなる。
さらにはお土産の選択肢も、技術の進歩で広がる。
短時間で移動できる、冷蔵とかの輸送もできる。そういったことから、腐らない木彫り熊から変わっていったのだろうと。

あまりキッチリとした裏付けとれてないですが、そんな感じなんだろうとザックリ考えています。

また、木彫り熊は八雲の移住者たちにとっても、旭川のアイヌたちにとっても、もともと作っていたものではありません。
木を丸彫り(一塊の素材から全体を立体的に彫りだすこと)した熊=木彫り熊は北海道となってから成立したもので、八雲はスイスから、旭川はアイヌ民具のイクパスイやサパンペの熊意匠から、それぞれ作っていきました。
そして八雲では移住者たちの農閑期の副業であり、ペザントアート=農民美術として、旭川ではアイヌが生活の糧を稼ぐ手段として、また木彫り技術を生かし継承する場のひとつとなっていきました。
和人の文化でもあり、アイヌの文化でもある…北海道が形作られていく中で作られた、北海道の文化だよなぁと考えています。

八雲で木彫り熊が初めて品評会に出品されてから今年で95周年。
道内各地で様々な人が取り組んだ木彫り熊を見に、ぜひ八雲町木彫り熊資料館へ来ていただければと思います。

よろしくどーぞ!

(投稿者:しげちゃん)

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『新説!所JAPAN』で八雲の木彫り熊も紹介されます

やっほー!しげちゃんです。
先日、木彫り熊資料館に取材がありました。

撮影中
撮影中

『新説!所JAPAN』という番組で、テーマは「日本のお土産」です。
木彫り熊のほかには、ペナントも取り扱うとか。

番組HPはこちら

詳しい話はできませんが、バラエティとしてお楽しみいただければ。

放送は平成31年3月11日の月曜日、22:00から22:54、フジテレビ系です。

 

数年前から、お土産を見直す動きが出てきてるよなーと思いつつ。
千葉県にある国立歴史民俗博物館でも、昨年に「ニッポンおみやげ博物誌」を開催していました。
木彫り熊についても取り上げられていました。

紹介HPはこちら(すでに終わった特別展です)。

よろしくどーぞ!

(投稿者:しげちゃん)

 

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梅雲亭でひな人形展開催中です。お抹茶の提供もあります。

やっほー!しげちゃんです。
もう2月も終わり…年度末ですね。
そして3月は月の終わりが土日のため、いつもより短く感じそうな予感がしています。

さて、町指定文化財の梅村庭園内にある梅雲亭では、ひな人形展が開催中です。

ひな人形

やくもレディースネットとの共催です。
資料館の明治期から昭和期のひな人形と、レディースネットがもつひな人形に全国各地の変わったひな人形が展示されています。

ひな人形

また、町内の園児たちが作ってくれたおひなさまも展示しています。

園児が作ったひな人形

このひな人形展の様子が、NHKに取材されました。
北海道NEWS WEBからどうぞ
この日はレディースネットのみなさんによる甘酒の提供が行われました。

展示最終日のひな祭りの日には、八雲茶道倶楽部によるお抹茶の提供もあります。
お抹茶は10時から14時までで、無料です。
ぜひお越しください。

ひな人形展
開催期間は2月11日から3月3日まで。
開館時間は10時から16時30分まで。
展示期間中は無休です。

よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

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土日に函館蔦屋書店で縄文文化の展示をします!

やっほー、しげちゃんです。
また胆振東部で震災…冬場なので、いろいろ心配です。

さて、函館蔦屋書店で開催されているDOKI DOKI JOMON EXPO。
渡島管内の自治体による展示が土日にあるのですが、八雲は明日から出番。
どんな展示にしようか悩みつつ、どーせなら「実はいろいろある八雲」で勝負しようと、50点近く持って行くことにしました。

展示構想
どう配置するか悩み中…

イベント情報はこちら(函館蔦屋書店HP)こちら(函館イベントガイド)からどうぞ。

そして、実は先週トークショーされた『はじめての土偶』等の著者の譽田亜紀子さんが、帰りがけに八雲に寄ってくださっていました。
普段展示していないいろいろな土偶とかとかお見せして、気に入ったものを選んでいただきました。

土偶
左が栄浜1遺跡出土、右が栄浜3遺跡出土

この譽田さんイチオシな笑い顔の2点も函館蔦屋に持って行きます。

なお

・23日(土)は10時頃から12時まで

・24日(日)は15時頃から17時まで

八雲の解説員が現地にいる予定ですので、お気軽にお声がけください。
よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

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