春の山菜採り

 先日、熊石地区に春の山菜採りに行ってきました。
 現地について、初めに目についたのが、カタクリの紅紫色と、福寿草の黄色でした。
 カタクリの鱗茎から抽出されたデンプンを「片栗粉」と言うそうですが、市販の片栗粉はジャガイモ澱粉が殆どだそうです。

カタクリ 福寿草

 カタクリ(ユリ科カタクリ属 片栗)

 フクジュソウ(キンポウゲ科フクジュソウ属 福寿草)

 八雲では、大正時代に馬鈴薯澱粉を「八雲片栗粉」と商標登録し、販売していた時期がありました。
 また、福寿草のことを乙部では、真っ先に咲くことから”マンサク”と呼んでいるそうです。
 砂利道を進むと、左手斜面に庚申塚があります。この庚申塚は、もともと村境にあったものを、昭和6年に地元の女性達が現在地に移設したそうです。古くから「庚申様と貧乏人は村はずれ」などと言われていたそうで、悪い病気と災いを村に入れないと言う信仰があったそうです。

折戸の庚申塚

 庚申塚

 さらに進むと、お目当ての行者ニンニクの群生がありました。同行者によると葉が少し開きはじめているので、一週間ほど早いほうが良かったそうです。人間が食べる山菜は熊の好物でもあることから、腰にはしっかりと熊鈴をぶら下げて行きました。

行者にんにく

 行者ニンニク(ネギ科 アイヌ語でキトとかプクサと言う)

 近くには、キバナノアマナやキクザキイチゲも咲いていました。

キクザキイチゲ キバナノアマナ

キクザキイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属 菊咲一華)

キバナノアマナ(ユリ科キバナノアマナ属 黄花の甘菜)

 地図上では、砂利道は玄武岩からなる立待岬の近くまで続いているので、時間があれば行ってみたいと思いました。

投稿者:しんちゃん


カテゴリー: 八雲の自然 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です