Windows2000とウィルス対策ソフト

先日、ちゅんも書いていましたが7月13日をもって、マイクロソフト社のWindows 2000延長サポートフェーズ終了が終了しました。つまり、マイクロソフト社は、Windows 2000というOSに対して致命的な欠陥が発見されても、修正を行いません。Windows 2000は、過去の遺物となったと言うことです。

でも、急に14日からPCが使えなくなる訳ではありません。製造・販売元からの最良な環境の提供が止まったに過ぎないのですが、これが大きな問題なのです。当然な話で、Windows 2000に関係するアプリケーションソフトは、全て今後の修正や開発をやめてしまします。特に致命的な問題は、ウィルス対策ソフトの更新がSTOPすることです。

ウェブサイトで主だったウィルス対策ソフトの対応状況を調べてみました。

マカフィー

マカフィー・インターネットセキュリティ等の製品はWindows 2000をサポートしていません。OSに係わらず、現在2010バージョンが発売されておりますので、2008年以前の製品はサポート終了となっています。なので2009年版はサポート中ですが、なんとWindows 2000は非対応となっていました。結果、Windows 2000を正規にサポートしたウィルス対策商品は無いようです。

トレンドマイクロ

現行のウイルスバスター2010は、Windows 2000をサポートしていません。もっとも、ウイルスバスター2008からWindows 2000を既にサポートしておりません。バージョン2007までは使えたのですが、定義ファイルの更新が2008年12月で終了しています。やはり、今では使えません。

シマンテック

ノートン360やノートン インターネット セキュリティ 2010も、やはりWindows 2000をサポートしていません。Windows 2000で使用できたのは、バージョン2005までのようです。2005は今時売っていないので、やはり使える製品は無いことになります。

キヤノンITソリューションズ

最近あちらこちらで使用者を見かける、評判の良いウィルス対策ソフトです。統合型の、ESET Smart Security V4.2は、Windows 2000をサポートしていません。しかし、ESET NOD32アンチウイルス V4.2のほうは、Windows 2000対応と明記されていますので安心して使用できるようです。 ただし、2000SP4に限定で、サポート期間は明記されていません。

ジャストシステム

カスペルスキーって言うウィル対策ソフトを知っていますか?一時は飛ぶ鳥も落とす位?勢いのあったソフトです。今でも利用者は多いと思います。さて、Kaspersky Internet Security 2010もWindows 2000を明記しています。やはり何時まで使えるかは明記されていません。

KINGSOFT

無料版(但しCMが出る)もありますので利用者も多いと思います。現行のInternetSecurity 2011にはしっかりと、Windows 2000サポートをうたっています。しかしやはりここも、何時まで使えるかは明記されていません。

以上から、大手3社は既に対応製品が無いようです。でも、今後のサポート期間を明記していませんが使えるウィルス対策ソフトが有るのは事実です。自宅のPCなら自己責任でWindows 2000が使えないことも無いかな・・・?

トレンドマイクロのウェブサイトから転用しました。
トレンドマイクロのウェブサイトには、こんな告知がありました。

(投稿者:92)

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さようならWindows2000

ども。
周りの人が暑くなくてもなぜか私だけが暑いという担当ちゅんです。

本日は戸籍窓口に設置している公的個人認証端末のOS入れ替えを行いました。
以前から数回、このブログで記事にした「Windows2000サポート終了(7月13日)」の件に伴い、Windows XPへのアップグレードを迫られたのです。

公的個人認証の窓口端末は1台しか設置していないので、昼間に作業するわけにもいかず。昨晩、こそこそ忍者のように忍び寄り、端末を職場に運んできました。まずは既存のハードディスクを避けて、別なハードディスクにWindows XPをインストールします。それにしても問題が山積みで大変でした。

1.既存のメモリは256MBでしたが、XPでは不足するので512MBに増設。
2.インストールメディアはDVDでしたが、いまどきCD-ROMドライブ登載。Cool!!
3.クリーンインストールなのでドライバは当たらず。一つ一つドライバ探し。

まあ、これら作業は大変なだけでさして問題ありません。時間はかかりますが慣れたものです。昨日のうちにここまでを無事終了させ、本日いよいよアプリケーションのインストール作業を行っていきました。

それにしてもさすが「公的個人認証=究極の個人情報」です。これでもか、これでもかと言うほどの厳重なセキュリティ。回線から始まって、ID、パスワード、その他もろもろ…。しかも、取り扱う資料全てが「秘密扱い」と大きく記載されておりました。分厚いマニュアルとにらめっこしながら数時間、ようやくセットアップは終了しました。

さて、それでは動作確認をしましょう!ということで、意気揚々とソフトを起動させたのですが…。

画面には無常にも「システムエラーのため作業を継続できません」の文字が。

どうやらカードリーダライタのドライバがWindows XPではうまく動かなかった模様。Windows2000用のドライバを無理やり突っ込んだので当たり前?メーカーのサポートデスクに電話し、XP用のドライバをメールで送ってもらって何とか動かすことができました。

非常に神経の使う作業でありましたが、本務に迷惑をかけずに何とか終了できました。しかし…。実は公的個人認証窓口端末は熊石総合支所にも設置されているので、明日以降、全く同じ作業を今度は熊石で行わなければなりません。そこにはそこでのドラマがきっとあるんでしょう。今度は情報政策室の自席と行ったり来たりができないので、難易度は高そうです。さて、どうなることやら。

ただいま、OSの入れ替え中
お客さんが来たらハードディスクを付け替える作戦。成功でした!

(投稿者:ちゅん)

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運転免許証の中に

平成19年1月から運転免許証の大きさが変わりました。一回り小さくなってクレジットカード等と同サイズになっています。他に見た目で変わったのは、今まで記載のあった本籍がプライバシー保護のため、表面から削除されました。見た目では判らないこととしては、ICカード化されハイテク免許証となったのです。これにより免許証の偽造作成や改ざんが極めて困難となりました。これについて検証してみたいと思います。

ここからは、例えです。決して真似しないようにお願いします。まず、免許証に記載されている情報(券面事項)を作為的に改ざんしようとします。方法はとってもとっても上手に、氏名と住所を書き直し、更に顔写真も超上手に張り替えたとします。普通はここまでやれば・・・・と良からぬ人は考えます。ところがどっこい!運転免許証の中に隠し込んであるICチップに、氏名、交付日、生年月日、免許の番号、極めつけは何と本人の顔写真も書き込まれているのです。知ってましたか?そう言えば、新しい免許証に更新された方は、更新時に4桁のパスワードを2種類決めて届け出たと思います。この2つのパスワードがあれば、これらの情報を呼び出して見ることが出来るのです。この内容と、券面事項が同じであれば本物の免許証と言うことになります。なお、現時点でICチップのデータまで改ざんすることは技術的に困難と言われていますので、ご安心下さい。

では、実際にデータを呼び出して見ましょう。「住民基本台帳カード等券面事項表示ソフトウェア」を使用します。これは昨年度、住民基本台帳カードの交付等の本人確認の強化を目的に、全国の市町村へ配付されたソフトで、一般に市販はされていません。多分・・・?今回、情報政策室でそのソフトをPCへインストールする作業をしました。作業後、動作確認のため私の運転免許証でやってみました。ソフトを起動させ、非接触型のICカードリーダ/ライタの上に免許証を置きます。次に暗証番号1を入力します。おーっ!氏名や生年月日等が表示されました。今度は、暗証番号1と暗証番号2の両方を入力します。スゲーッ!!顔写真も表示されました。これで私の免許証は本物であると証明されました。何故か安心しました?

住民基本台帳カード等券面事項を表示
免許証の中から、私の写真が出てきました!

(投稿者:92)

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地デジ対策最終手段「ホワイトリスト」

ども。
選挙事務の疲れが1日遅れで来ました。最近急速に若さを失いつつある担当ちゅんです。

地デジ開始まであと1年と少しとなりました。
多くの世帯でデジタルテレビに買い換えるなど準備が進められていることと思います。しかし、八雲町内(主に山間部)には高性能なアンテナをつけようともデジタル放送を受信できない「新たな難視」と呼ばれる世帯が数世帯あります。

これまでのアナログ放送では多少映像がザラザラしても最悪音声だけは聞くことができていましたが、デジタル放送になると極端に言うと映る・映らないの2択です。なんとか映像を見れるとか、音だけは聞けるという中間は無く、映らなくなるレベルになると一切受信できなくなります。なので、アナログでは見られたものが、デジタルになることで見られなくなるという意味で「新たな」難視なのです。

そうした地域を救うための最終手段として、国では衛星放送で地上波を受信してもらう方法を用意しています。通称「ホワイトリスト」と呼ばれるもので、暫定的にBSアンテナでテレビを受信します。「それなら地デジ対策は要らないんじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまで暫定措置なので期間が定められていますし、その期間内でしっかりと対策をしていくというものです。もちろん、受信強度の調査を行った結果、アンテナでは受信できない世帯のみがこの対象となるのは言うまでもありません。BSアンテナがあるからといって誰でも見られる訳じゃないんです。

それでもテレビが見られるんだからよかった!と、本来手放しで喜びたいところなのですが、そうもいきません。なぜなら送られてくる電波は衛星放送なので、全国一律の放送を見るかたちとなり、なんと北海道でも放送されるのは東京の番組です。なので、道民におなじみのあの番組やその番組も見ることはできません。当たり前ですが、天気予報も東京の天気ですし、新聞(地方紙)のテレビ欄では役に立ちません。テレビが見られない不便さよりはマシかもしれませんが、これはかなり厳しいと思われます。普段身近にあるものに限って、いざ無くなってみて大切さを思い知るというのは、まさにこのときの言葉じゃないでしょうか。

デジタル放送できれいな映像を見ることができる反面、こうした不自由さを我慢しなければならない方もいるという事実を決して忘れてはいけないと思います。


地デジの準備、大丈夫ですか?

(投稿者:ちゅん)

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無線LANとISM機器

選挙も無事終了しました。でも開票所から帰ったのが「今日」でしたので多少疲れ気味です。最後の選挙ネタを書きたいなと思いましたが、考えがまとまりそうも無いので後日とします。

さて先日、2.4GHzの無線LANが電子レンジと同じ周波数だと書きました。そしてこの周波数が、ISMバンドと呼ばれ本来、産業・科学・医療用機器の周波数帯となっている事も書きました。今回は「医療用機器」もこの周波数帯を使用していると言う点に注目です。

町立の八雲総合病院でも、管理事務用にPCが配備されており役場のjoho系ネットワークに接続しています。これらのPCは事務室内において無線LANで接続されており、煩わしいケーブルを引き回さない仕様になっています。平成14年に病院事務室のネットワーク設計で、無線LANを使うなら2.4GHzはISMバンドと知っていたので、医療用機器に影響を与えることは万が一にも許されない考えました。これは実際に病院でISMバンドの機器が使われていようがいまいが、使用される可能性が今後も否定できないことから、ISMバンドである2.4GHzは一切使用しない事としました。となると2.4GHz以外の無線LANには、IEEE802.11aという規格で5.2GHz帯の無線LANもありましたので、これでネットワークを構築することになったのです。

当時は無線LAN機器そのものが高価でしたし、802.11aの商品は本当に少なく大変だった記憶があります。さて、そんな病院事務室内のネットワークだったのですが、今回端末PCの更新が行われたので、調達仕様書に802.11aを書いたのは当然ですがナント・・・・!新型のノートPCでは、既設の無線アクセスポイントと何としても通信が出来ないのです?

調べました。2005年に電波法が改正になって、今までの日本独自チャンネルプラン(J52)から国際標準のチャンネルプラン(W52)に規格が変わっているのです。当然既設のネットワーク機器はJ52でしたが、最近売られているのはW52又はW52+W53の新型です。なんとこれらには互換性が無いのです!最終型のJ52機器ならファームウェアのアップデートでW52へ変更できるらしいのですが、病院のアクセスポイントは、古すぎ?残念J52のみでした。結局、アクセスポイントもW52の新型へ更新し無事に全PCのネットワーク接続が可能となりました。

でもある意味?逆に今売っていないJ52の方がセキュリティが高いかも知れない?

国際標準化された802.11a
日本独自のJ52と国際標準のW52は近い周波数なんだけれど通信は出来ない。

(投稿者:92)

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