デファクトスタンダード

ども。
栄養のある食事を意欲的に摂り、無理やり風邪を治そうとしている担当ちゅんです。

さて、突然ですが皆さんは「プリンタケーブル」という言葉で、どんなケーブルをイメージしますか?「こんなくだらないこと考えさせんなや!」という声も聞こえてきそうですが、ご勘弁を。こっちもネタ的に厳しいんです!

もしかしたら、Aコネクタ⇔BコネクタのUSBケーブルを想像する人が多いのではないかと思ったり。職場で話したら「それはねーべや」とのことでしたが、私たちが想像している「あのケーブル」は、そもそも最近のノートPCには物理的に挿すコネクタが存在していないなど、もはや絶滅寸前のレッドデータブック入りではないかと思うのです。

一般的には「セントロニクス」と呼ばれているケーブルがそれです。なにそれ?という人は本文末に貼ってある写真をご覧いただければご理解いただけるかと思います。そもそも、名前だけでは認識できないケーブル名はその時点で「一般的に」とは言えないような気もしますが、まあ、とにかくそのでかいケーブルです。私たちの間では普通に「セントロ」と略して呼んだりしています。

ものすごく前段が長くなってしまいましたが、ここからが本題。実は、セントロニクスという名称は正式な規格名ではなく、会社名がそのまま通称として定着したものだってこと、意外と知られていないのではないでしょうか。

このケーブルの正式な規格は「IEEE 1284」といいますが、そんな呼び方をしている人を実際に見たことがありません。Centronics Data Computer社がこのパラレル(双方向)ケーブルを開発し、その後ほとんどのプリンタメーカーがこのインターフェイスを採用、そのまま会社名でケーブルを呼ぶようになった、というのが実態なんだそうです。デファクトスタンダード=事実上の標準というわけです。

「で?それが何?」というのはナシでお願いします。なんとなくでも「なるほど」と思っていただければそれで十分です。「デファクトスタンダード」「セントロニクス」という言葉の響き、言葉の持つ力を感じていただきたかった、ただそれだけなのです。

セントロニクス
見たことあるでしょうけど、これがセントロニクスです。

(投稿者:ちゅん)

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原因は雷?

町内の小学校パソコン室で、複数台のPCが故障したらしいので見てほしいと連絡がありました。早速現場へ。O小学校のPC室には先生用PCが1台、生徒用が12台、proxyが1台とADSLモデム、ルーター、HUB等々がありますが、不調なのは、生徒用PCの内6台が起動せず?2台がネットに繋がらない?らしい。正常なのは、12-6-2=4 で、4台のみ?あんまりです!

起動しないPCを見ると、電源ケーブルが刺さっている状態で、既に電源PL(LED)が点灯しています。電源スイッチを押しても全く変化無しです。業界用語?で言うと「通電するけど起動せず」ってやつです。正常動作のPCと電源ユニットを交換して見るもNGです。メモリー、CPUを替えてもNG、念のためのCMOSクリアでも反応無しです。目視では判断つきませんが、どうもマザーボード不良らしいですね。6台とも全く同じ症状です。聞き込みによると、荒天の大きな雷があった日の後かららしいので、落雷でサージが流れたのではと疑っています。

パソコンは意外に雷に弱いんです。それは「瞬停」と「過電流」の二つです。

1.一瞬の停電って意外にパソコンに悪い
 雷と縁が深いのが停電ですが、真っ暗になってしまう停電ではなく、ごく短時間、電圧が下がって電気の供給が切れる「瞬停」という現象がPCには怖いのです。「カチッ」という音がして蛍光灯が点滅する現象ってありますよね?PCでは、作業中のデータが消えたり、不運にもHDDの動作中に瞬停が来ると、最悪HDDを破損し、PCが起動しなくなったりします。これの対策は、UPS(無停電電源装置)の導入となります。ちなみに、ノートPCってバッテリーが付いているので、UPSと同じ効果があるので安心だったりします。

2.過電流がもっと怖い
 過電流とは、落雷によって一時的に電力線等に大きな電流(サージ)が流れる現象です。落雷には「直撃雷」と「誘導雷」の2種類があります。直撃雷は、一般的にイメージする落雷です。そりゃあ、パソコンに直接雷が落ちてしまえば、おしまいですよね!これは、雷雲の下ではPCを使わない事で防げます。
 誘導雷は、建物や電柱などに落雷することで、その付近に強い電磁界が生じ近くに導線(電力線や電話線など)があると、電磁誘導現象により誘導電流という過大な電流が流れます。この電流が、コンセントやモジュラージャックを通じてPCなどに流れると、故障の原因となります。一般の家電製品は無事でも、精密弱電機器であるPCは電流の変化に敏感なため故障してしまうのです。対策は「サージプロテクター」の導入ですが「雷がひどいな」と思ったら、PCの電源を切って、電源やLANケーブルを抜いてしまうのが一番です。

結局、後悔先に立たずです。早速修理見積もりを業者に依頼して、本日はここまでです。えっ?ネットに繋がらない残り2台ですか?とっても書けない原因だったので、それは割愛させていただきます。ちゃんとネットに繋がりましたからご安心を・・・。

落雷でPC教室壊滅?
モニタに付箋が付いたPCが、通電するけど起動せず・・・雷か?

(投稿者:92)

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それは物理的に無理です

ども。
風邪が完治せず咳が続いていて、呼吸困難に陥りそうになっている担当ちゅんです。つらいです。

先日、某所にお邪魔すると、故障していると思われる大きなプロッタ(図面など大判のデータを出力する装置)が放置されておりました。それを見て上司92氏がひとこと「お~、これな。懐かしいな」と。
実はかなり昔、このプロッタをめぐってとある事件が発生したそうです。

聞くと、当時プロッタを管理していた担当者が間違って別な機種のインクをセットして機械ごとおじゃんにしてしまったのだそうです。普通、プリンタのインクは適合機種のみに納まるよう、型番によって形状が微妙に異なるように作られています。これは、間違ってセットすることが無いように「物理的に」形を変えておくことで、合わないインクはセットできないようにしてあるのです。しかし、そのツワモノの担当者は「合わないのなら合うようにしてしまえ!」とばかりにカッターナイフでインクの筐体を削り、無理やりセットしてしまった、ということのようです。

今となっては笑い話。「そんなこと、普通あり得ないですよね?」と話をしていて、ふと思い出しました。「あ、そういえば自分も同じようなことしたな」と。この部署に来てまだ間もない頃、92氏から渡された1台のノート。「うまく起動しないから、自分なりに調べて直してみろ」という、私の訓練のために用意されたミッションで、あろうことか別な型番のPC用のBIOSをROMに書き込んでしまい、文鎮にしてしまったことがありました。物理的に形を変えてあったわけではありませんが、若干違うというのは認識したうえで「まあこのくらいの違いなら同じようなもんだろ」という安易な発想でやってしまったのでした。ダメなものを無理やりやろうとした点が酷似してますよね。

ですが、時にそんな「度胸」が必要なのも、こうした仕事をしている人であればうなずけるのではないでしょうか。BIOSはさすがに恐ろしすぎて今では手を出せませんが、それ以外なら案外、何とかなるもんだと思っています。

メモリの切り込み
メモリの切り込みも裏表逆に挿さないための物理的な仕組みです

(投稿者:ちゅん)

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相変わらずの原因・・・

昨日からの寒波で、辺り一面の雪景色となりました。それが原因とは思えないトラブルの電話が朝から鳴り続けます。お約束の「PCが起動しない」から始まり「デスクトップ上のiconが化けた」とか「無線LANが繋がらない」等々、マイナートラブルの苦情?が寄せられています。

午後からは「特定・・・」と呼ばれる業務の端末が、業務サイトに繋がらないとの連絡が入りました。業務の性格上から基幹業務系や職員が使う情報系とも違う、この特定業務だけのネットワークが別物として構築されています。アプリはWebベースで、IEを使い展開するようです。担当者曰く、久しぶりに電源を入れて作業をしようとしたら「サイトに繋がらないので困っている」とのことでした。このような特定業務の機器やNWは、コールセンターとか保守業者がキチンと定められており、管轄外なのですが、取りあえず見に行くことにしました。

「上位NW」—「ONU」—「ルーター」—「PC」&「プリンター」と言う構成です。PCとプリンターは、固定IPとなっています。早速、PCからプリンターにpingを飛ばします。あれ?繋がっていません。LANケーブルも怪しいのか?ルーターのHUB口のLEDを確認します。あれプリンター側が点いていません。でもプリンター側のLANケーブルが切れていても、PCからは上位に抜けるはずですよね。もう一度PCへ戻って、今度はルーターにpingを飛ばします。今度はOKです。繋がっています。一応プリンターを調べます。「なるほど」判りました。なんと電源が入っていないだけでした。さて、さて、牽いているDNSサーバーへもpingが飛びません。勿論、ルーターやONUも再起動してみましたが、やはり繋がりません。NTTの回線も疑い、ONU直にPCを繋ぎPPPoEで試します。「おーっ!」ちゃんとインターネットに繋がります。残るは「ルーター」か「接続先の上位サーバー」のどちらかです。ルーターに我々は入っちゃいけないので、configを見ることが出来ません。ここはpassとなります。後は、同じシステムを使っている出先機関にTELして様子を聞きます。おやおや・・・?どうやら繋がらないようです。念のため、近隣町村へも聞いてみます。やっぱり繋がらないようです。

答えは「接続先の上位サーバー」の障害と言うことで、我々の作業は終了となりました。でも、原因を探し当てる手順はこれで良かったのでしょうか?やはり最初に近隣町村の様子を・・・ちょっと難しい判断ですね。

IEでは表示できません。
ここから原因を見つけるのですが、その手順は・・・。

(投稿者:92)

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パソコンが焦げる

ども。
風邪をこじらせそうになりましたが、何とか3日で復活の兆しを見せつつある担当ちゅんです。

近頃はまたパソコンの故障が増加してきました。やはり季節の変わり目。当室へのSOSも通常時の倍くらいの頻度になっています。

そんな中、不思議な症状のPCが修理に上がってきました。「共有フォルダにアクセスできない」とのことでしたので、ハブやLANケーブルなどネットワーク周りの故障を疑っておりましたが、原因は不明。もしかして設定がおかしいのかと思って「マイネットワーク」を右クリックしてみると…あれ?何もありません。普段は「ローカルエリア接続」としてアダプタが表示されているはずの場所にそれがありません。どうやら、物理的に故障してしまったようです。

とまあ、ここまではさして不思議でもないのですが、問題はここからです。そこの部署の担当者いわく「この前の雷がひどかった日あったしょ?あの時くらいにバチッと音がして何回か電源切れたんだわ」と。えっ!?まじ?もしかしてLANケーブルから雷入ったんじゃ…と思いながら、恐る恐るPCのケースを開け、PCIバスに刺さっていたカードを引き抜くと。

うっすらと焦げ目が…。ひえ~!

どうやらバチッという音は(雷かどうかは別として)基盤が焦げた時の音だったようです。静電気でも壊れるPCの精密部品、バチッで壊れないわけありませんよね。基盤だけではなくPCIバスごと故障してしまったので、別なカードを別なスロットに挿して修理は完了しました。

でも、冷静に考えれば、LANケーブルに雷が入ったならハブも壊れるんじゃないのかなあ。上司92氏ともども「謎だね」ということに。案外、埃がたまっていたとか、そういう単純な話のような気もします。

焦げてしまった基盤
真っ黒ではありませんが、明らかに焦げてしまっています。

(投稿者:ちゅん)

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