トレンドはどっち

ども。
寒波襲来で天候大荒れの八雲町。車の窓を開けっぱなしで大変なことになった担当ちゅんです。

八雲中学校の大規模改修が計画され、先日設計業者さんとの打ち合わせが行われました。今回の改修では対象エリアとして職員室の改修も行われ、念願のOAフロアになる予定。以前、別な学校の大規模改修では、職員室の改修を行う段階になってから急に「職員室を引っ越します」という話になり、しかもその業務がなぜか工事の中では予定されておらず、我々がやることになってしまったという苦い経験がありました。今回はあらかじめ「絶対に工事の中で対応してほしい」とリクエストしてありましたので、そういう意味では過去の経験が活きた打ち合わせです。

(参考;苦い経験)職員室の引っ越し作業(2019.11.15)

さて、実際に図面が示されて、これからどのようにLANケーブルを配線するのかを検討することになりました。ここで迷っているのが「OAフロアの部屋にはどのように配線するのがトレンドなのか」です。

一つにはメインとなるスイッチから各島までの幹線を引き、島ハブを用いて配線する方法(OAフロア化する前の現在の職員室がこの方式)。「せっかくOAフロアにするのに島ハブ?」という気もしますが、これには一長一短あって、教員の数が年度ごとに変わったり、通信を必要とする機器が頻繁に増減する場合には手軽にケーブルを増減できるこの方法が利便性が高いような気もします。反面、ユーザー側が自由にケーブルを抜き差しすることによりループなどのトラブルも懸念されます。

もう一つは壁面BOXに24ポートや48ポートといった大きなスイッチを格納し、各デスクまで1本ずつケーブルを引く方法。見た目がスッキリするだけではなく、管理者がポート単位で通信制御を行いやすいといったメリットがあります。ただ、スイッチから遠く離れた場所にケーブルが必要になった場合、そこまでOAフロアの下にケーブルを通していくのは結構な労力です。デメリットとしてスイッチが高価というのもありますね。

どっちが正解でどっちが間違いかという単純な話ではなさそうです。
こういうときにはぜひ「本物のSEさん」が登場され、コメント欄に颯爽と「こうすべき」というアイデアを書き込んでいただくことを心から期待したく候。もしくは同業者様から最近のトレンドはどういうものなのか、ぜひご教示いただきたく。よろしくお願いいたします。

図面GIGAスクール案件以降、図面を書くのはExcelからPowerPointに進化しました笑

(投稿者:ちゅん)


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コメント

  1. とむ のコメント:

    お疲れ様です。

    正直役所(学校含む)は全部無線でいいと思います。絶対机が動くし。
    (実際某県庁は所属購入端末以外は無線にしてました)
    (所属にSSIDとPSKを教えるわけにはいかなかったので…)

    ただ、市区町村の受付業務の端末(LGWANとか住基とか)は有線なんだろうなあ。

    • ちゅん のコメント:

      コメントありがとうございます!
      全部無線でいいんじゃない?というコメントは絶対にあると思っていました!笑
      ただ、校務用端末がすべてシンクラ運用となっており、有線のPING応答速度は捨てがたいものがあります。数年前、あえて無線環境から有線環境に変更した経緯があります。

  2. 南の大地のN のコメント:

    いつも記事を参考にさせていただいております。
    自治体向けSierで働いております。

    最近のトレンドはやはり無線化ですかね、フロアの配線作業はめっきり減りました。
    教育委員会側のネットワークはほぼ無線化済み、行政側も来年度予算で基幹系以外を無線にする自治体が結構あるみたいです。(コロナ補助金を使うみたいです)

    • ちゅん のコメント:

      コメントありがとうございます!

      > いつも記事を参考にさせていただいております

      恐縮です。

      行政側のネットワークは結構前から無線になっています。が、とむ様へのコメント返信にもありますように、PINGのレイテンシを稼ぐ意味で有線を選択してます。もしかしたらWi-Fi6とかだと有線並みに速度が出るのかもしれませんが、今度はクライアント端末側のアダプタが対応していないという・・・。悩ましいところです。

  3. okeoko のコメント:

    こんにちは。毎回楽しく読ませていただいている同業者です。

    数年前に庁舎移転した際は、壁面BOX集約方式としました。しかしうちの町は毎年のようにどこかの部所で大きなレイアウト変更や机の増があり、配線もその都度やり直しになるので島ハブにしておけばと少し後悔しました。
    またOAフロアがプラスチックパネルを並べた方式なので簡単にレイアウト変更に対応できますが、ちょっとしたコツがない原課職員が行うとパネルの足でケーブルを踏んで断線します。何度これで泣かされたことか。

    そちらの職員室1室の配線であれば壁面BOX集約にし、小規模変更なら島ハブ併用でもよいように思います。

    しかし「OA」って死語と思っていますが、業界用語ではフリーアクセスフロアと同じくらいOAフロアをいまだに使われているのが不思議です。

    • ちゅん のコメント:

      コメントありがとうございます!

      > 毎回楽しく読ませていただいている同業者です

      ほんとうに恐縮です。

      > 数年前に庁舎移転した際は、壁面BOX集約方式としました

      私もいろいろな方に連絡をとって調べてみているのですが、道内では壁面BOXのスイッチから各島近傍の柱に情コン設置というのが多かったです。
      結局のところ、

      > 配線もその都度やり直しになるので島ハブにしておけばと少し後悔

      やっぱりこういうことなんですよね・・・。

      • okeoko のコメント:

        他の方もおっしゃるとおり無線も選択肢としてありますが、有線は配線のわずらわしさがありながらも「実行速度で有線を上回る無線なし」と思っています。

        無駄に速さを追及してもとは思いますけど…

      • ちゅん のコメント:

        コメントありがとうございます。

        > 「実行速度で有線を上回る無線なし」

        そのとおりですね。いつか上回りはしないけど同等の速度が出てくればいいのですが(あ、それがもしかして5G?)

  4. SIerのSE のコメント:

    職員室の施工したことがある者です。
    私ならこうするという条件ですが、島ハブにします。
    レイアウト変更を考えると、スイッチの設定変更は設定と試験でも30分で終わりますが、配線引き直しだと半日以上かかるためです。

    図面は4人島、10人島のように見えますが8ポートと16ポートがおすすめです。これは4人島に5ポートハブをつけると6人島と8人島にしたいときに困るのためです。また、ポート故障(よくあります)の予備にもできます。

    また、職員室内のPC、NAS、プリンターなどがいくつかのVLAN上にあるなら、島ハブまでトランクポートで持ってきて、島ハブでアクセスポートにします。なお、空きポートは閉塞せず、先生が勝手に差し替えることをがあるので一番よく使うPC用VLANのアクセスポートにしておきます。(ここはセキュリティや機器、論理ネットワークの構成次第だと思います。)

    島ハブ用は机に張り付けると思いますのでマグネットをお忘れなく!

    • ちゅん のコメント:

      コメントありがとうございます!

      > 図面は4人島、10人島のように見えます

      実は、文末画像の図面は「仮職員室」の図面で、配線経路も仮配線を行うものなのです。ですが、実際の職員室も大差はありません。

      SIerのSE様がおっしゃる通り、まさに

      > 配線引き直しだと半日以上かかる

      これが問題だという点では私も同じ考えです。
      今のところ、各デスクまで直配線にするか、もしくは島ハブを置くか、はたまた近傍に情コンを設置するかで悩んでいて、結論を出すにはもう少し時間がかかりそうです。
      いただいた見解も参考にさせていただきます。コメントいただき、感謝いたします。

      なお、

      > 島ハブ用は机に張り付けると思いますのでマグネットをお忘れなく!

      こちらについては、水色の筐体のメーカーだとマグネットが標準なので助かっています(ついでにループ検知まで!)

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