窓 NT4.0

ども。
7月も本日で終わりですね、担当ちゅんです。

町内のとある施設に、Windows NT4.0のシステムがあります。このシステムは我々の所管外ではありますが、プリンタの設定をお願いしたいと頼まれました。事前に、プリンタの機種名を聞き、NT用のドライバが供給されていることは確認できていたので、あとは現地で作業するだけと「軽い気持ちで」出かけたのが災難の始まりでした。

そもそも、NT4.0をなめてました。隣席ふろんと氏には心得があるらしく、私に「どうやって繋ぐつもりですか?」と聞いてきました。私は「とりあえずUSBで繋げばいいんでないの?」と答えましたが、その後の反応はまさに失笑そのものでした。
そうなんです。Windows NT4.0はUSBこそサポートされていますが、USB印刷はサポートされていないんです。つまり、本体とプリンタは、基本的にパラレルポートで接続しなければならないという訳です。

困ってしまいました。なにせ、対象のプリンタは複合機。いまどきパラレルポートなど搭載されていません。かといって、プリンタ側がUSBでパソコン側がパラレルになっている変換ケーブルも存在しているか怪しいところ。ドライバはあっても繋ぐ術がない、最悪の状況。この時点で、正直降参を覚悟しました。

どうしたものかと本体の裏側を見ていると、なんとLANのポートが搭載されています。この世代のPCにしてはかなり豪華な仕様であったことがわかります。であれば、一か八か、このLANを使ってネットワークプリントを試してみるしかありません。
さっそく、ネットワークアダプタでプロトコルを確認。・・・しかし、ここには「NetBEUI」しかありません。なるほど、NT4.0はTCP/IPも追加でインストールが必要なんですね。

設定画面を開き、TCP/IPをインストールしてみます。すると今度は画面に「ディスクを挿入してください」と出ました。どうやら、ドライバは外部のCDからしか読み込めないようです。現場の職員さんにお願いしてようやくディスクを探し出し、本体に挿入。が、しかし今度はドライブ不良によりディスクが読み込めない。ダメ元でドライブ内部にファミコンのように「フーッ」と息を吹きかけると、奇跡的にドライブ復活!幸運でした。
試行錯誤のうえプロトコルにTCP/IPをインストールして、ネットワークサービスにMicrosoft TCP/IP印刷を追加。恐る恐るIPアドレスなどを設定してみて、プリンタをインストール。
全てが終了し、テストプリント実行!その瞬間、複合機がスリープから復帰する「カチッ」という音がして、私は思わず涙を流すところでした。
無事にプリンタからテストページが出力され、ミッションコンプリートとなりました。

正直、ドライブが故障していた時には「アウトだ」と思いましたが、粘り強くチャレンジして本当によかったです。帰り道、隣席ふろんと氏に「もうNT4.0なんて触ることないでしょうね~」などと話していると、また電話が・・・。どうやら、別な現場に出動のようです。行きつく暇もない一日です。

NT4.0
この時代のパソコンのほうが「システム」って感じがします

(投稿者:ちゅん)


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