ICT-BCPセミナー

ども。
いつも以上に体調管理が求められる年末、みごと風邪をひいた担当ちゅんです。

先週、札幌市にて開催されたICT-BCPセミナーに、防災担当者とともに出席してきました。年間スケジュールではICT-BCP策定業務は上司92氏の担当だったはずなのですが、諸藩の事情によりなぜか私が主担当になりつつあります…。
セミナーについては参加をする前から、日程を確認するだけで「お腹いっぱい」になりそうなハードスケジュール。2日間日程ではありますが、初日が朝からスタートするため前泊が必要でした。

会議ではICT-BCP初動版の素案を作ることになりました。ICT-BCPとは「情報部門の業務継続計画」であり、災害時にどのようにICT部門を復旧・継続していくのかを事前に検討しておくという意味になります。

計画を策定するにあたって被災想定は「震度6強の地震」としたのですが、その結果、どのような状況におかれるのかは「悲観的」に見ていく必要がありました。
具体的には、耐震強度の十分ではない施設は倒壊、電気は長期間停電、機器は転倒・落下により破損、電話は不通、保守業者は同時被災により対応不可・・・などなど、まさに「最悪の事態」を想定していきます。こうした作業により洗い出したリスクは、計画的に解消していけるよう事前対策をとりつつ、万が一被災したときには、あらかじめ検討していた最善の手順に従って復旧させるということになります。

今回、防災担当とともに様々なケースを討論しながら検討していったのですが、例えば、情報:「この状態では庁内ネットワークが使えないのでインターネット・メールは止まりますよ」、防災:「えっ?そうなの?」といった具合で、情報担当と防災担当との間で認識に相当な差がみられる場面も多かったです。そういう意味では、ICT-BCP策定は情報担当だけではなく、防災担当とも一緒に作成しなければ意味をなさないということも実感しました。

丸2日、会議室に缶詰状態になり、体力的には限界を通り過ぎて放心状態となってしまいましたが、結果として手元には1冊の「素案の叩き台」が残りました。まさに努力の結晶。今後、さらに検討を加えられ、今年度中に策定できるよう作業を進めていきます。それにしても、リスクを解消するための対策案は、相当な予算がかかるものばかりです。これはひょっとして担当は情報・防災だけでも足りないのかも…。

セミナー会場からの景色
唯一?この窓からの景色が楽しみだった2日間でした…。

(投稿者:ちゅん)


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