難解なネットワーク速度調査

ども。
柄にもなく夜にランニングを始めたら、案の定、すぐに膝を怪我した担当ちゅんです。

久しぶりにGIGAスクール案件。教育委員会から連絡があり「都道府県を経由して国から調査物が来ているので手伝ってほしい」とのこと。内容を確認してみたところ、GIGAスクールで整備した校内ネットワークの速度を測定して報告せよというものでした。
GIGAスクールのネットワークに関しては、当町が2021年3月に実施したアセスメントでは残念ながら失敗という結果(現在は解消)となるなど、かなり設計が難しいものだと感じています。ですので、国が今回調査に乗り出してきた意図としては十分に理解をしているところですし、そこから目を背けない姿勢というものにも心からの敬意を表しているところです。

・・・が。まずもって報告期限が短くて驚き!連休を全く考慮しない日程での調査です(まあ、そこは頑張って乗り切りましょう)。次に驚いたのは測定を行う箇所について。町内の学校を、大規模・中規模・小規模に分類。それぞれ1校ずつ選定のうえで教室で速度を計測。ここまではいいのですが、それに加えてルータ直下でも速度を測ること、とされています。
GIGAスクールのルータやその直下のL3スイッチ等は全てタグVLANが設定されており、PCをLANケーブルで繋ぐだけでは通信しません。だからでしょうか、その要領には「実測は必ず事業者に方法を確認して行ってください」とされています。なかなか痺れる調査です。
加えて、先の3分類の他にも通信を拠点に集約している場合は、その集約拠点ルータ直下での速度と、外部に出ていく前のFW直下でも速度を計測せよと。だからそれらは全部タグ・・・。
もっといえば、測定の時間帯まで指定されていて、8:00~9:00の間でやってほしいとされていて、物理的に人の数が足りないので数日間に渡っての調査となります。とりあえず、日程が・・・。

と、嘆いてみたものの、足と手を動かさないと何も進みませんので、早速学校を訪問して速度調査。大変な調査ですが、我々としてもどういう結果となるのか非常に興味のあるものです。
手順書通りに作業をしてみると、その結果には大満足。回線はベストエフォート1Gbpsの光ですが、無線AP経由での実測値で350Mbpsもの速度が出ていました。これはちょっと出すぎではないかなと思うのですが、まずは一安心です。

しかしながら、今回の調査ではあえて「ネットワークがあまり使われていない時間で」と上記時間帯が指定されているのですが、それで測定できる速度にはあまり意味がないです(速度が出て当然です)。我々がアセスメントを実施した際に課題になった「セッション数不足」などについては、校内で一斉に通信を行うなどの条件になったときにはじめて見えるもの。なので、今回のような条件下でのテストとは別に、やはり負荷テストも実施しなければ将来的なデジタル教科書の導入などの際の目安にはならないんじゃないかなと思っています。

速度調査一番ひどかったときはこの100分の1くらいしか出なかったこともありました

(投稿者:ちゅん)


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