そんなところにハブが

ども。
今年度も下半期。引き続きよろしくお願いいたします。担当ちゅんです。

某学校にて、数日前から謎のネットワーク障害が発生しており、本日はその対応に向かいました。先生方から状況の聞き取りをすると「PC教室で生徒がPCを使い始めると職員室のネットワークがダウンする」とのこと。同じネットワークとはいえ、果たしてそのようなことが起きるものなのか、話を聞いただけでは原因は分かりませんでした。

本年度、ちょうど各学校の職員室のネットワーク環境を無線から有線に再構築する予定としていたこともあり、今回の障害の解決に向けて、まずは職員室のネットワークをきちんと整理してみましょう、ということになりました。

事前にLANの配線ルートを図面に起こし、現地ではなるべく単純作業となるように工夫。ハブから端末までのLANケーブルは当日現場で作るのではなく、あらかじめ3mのケーブルを大量に作っておくことで時間短縮を図りました。この作戦が完璧で、現場では特に何のトラブルもなくあっという間に有線LAN化は完了。「ぜんぜん速度が違いますね」というお褒めの言葉もいただき、やはり原因は無線にあったのか・・・と思った矢先に「あ、また落ちました」と。

やはりPC室を利用し始めると職員室のネットワークがダウンするようです。こうなると、一つずつ機器を確認しながら原因を探るしかありません。この学校の光回線の起点はPC室なので、PC室に設置しているONUから始まり、ルータ、スイッチと下流に向かって順に辿ります。職員室に向かっているLANケーブルを特定するため、ひとまず怪しいケーブルをスイッチから引き抜いて職員室のハブのランプが消えるかを試します。しかし、どのケーブルを抜いてもランプは消えません。となるとPC室と職員室との間に、何か別なものが挟まっている可能性が出てきます。

我が社に伝わる「古文書」を手に、校舎内をうろうろ。すると、見るからに怪しい壁面ボックスを発見。これを開けてみると中には何年前の物かわからないほど古いハブ(もちろん100BASE-TX)が稼働しており、そこに2本のLANケーブルが接続されていました。思わず「これだ!」と声を上げてしまいました。そのLANケーブルこそが職員室に向かっている「幹線」でした。
いくら職員室内をギガビットイーサにしようと、結局はこの幹線に置かれた古いハブを通って通信されるわけで、速度など出るわけがありません。今回の障害はこの古いハブに起因していたとは言い切れないですが、いずれにしてもこんなものは即刻撤去です。
一か八か、2本のケーブルを「JJアダプタ」でつないでみると、ちゃんと通信ができました。てっきり距離が長いから途中でハブをかませたのかと思ったのに、結局はそれすら不要というオチでした。

やれやれと思いながら、ふとボックスの中を見てみると、かつてそこに「屋外無線」が取り付けられていたと思われる同軸ケーブルの痕跡を見つけました。どうやら、これは過去のネットワークを流用して校内ネットワークを再構築した際の「遺産」だったようです。そう考えると、このハブは10年以上もの間動き続けていたわけで、それはそれですごいことだと思います。これで謎の障害が収まればいいのですが・・・。いずれにしても職員室からは「うおー!速い!!」という声が聞こえてきて、まずはホッとして帰路につきました。

ボックスの内部ありえないほど古いハブでした

(投稿者:ちゅん)


カテゴリー: つぶやき パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です