LANを100m以上延ばすリスク

ども。
どうしても今日が月曜日に感じられる担当ちゅんです。

先日、朝出勤直後から職員が血相を変えて飛んできました。「業務で利用しているシステムが朝からダウンしていて、まったく仕事にならない」とのこと。「今日も一日頑張るぞ!」と爽やかな気分で出勤しましたが、一瞬で目の前が真っ暗になりました。

すぐにシステムの保守業者さんに電話し対応を協議するとともに、我々としてもできる限りの調査を行います。通信系の障害を疑い、まずはクライアントからすぐ上位にあるスイッチまでpingを通します。どうやらこれは大丈夫のようです。
次に、思い切ってシステムまでtracertを取ってみます。すると、本来は抜けていかなければいけないスイッチの手前で応答が途切れることが判明。どうやら、ネットワーク経路の途中で何らかの障害が起きているみたいです。

問題のスイッチは庁舎外の秘密の場所に設置しています。急ぎ現場を確認。しかし、スイッチは問題なく動作しています。同席していたふろんと氏も「???」な様子。
今度はそのスイッチからクライアントに向けて逆にpingを打ちます。やはり、スイッチから上には抜けないようです。

ここでネットワーク経路を見直します。今回のスイッチ、実は設置場所が庁舎から離れているので、経路としては100mを超えます。スイッチ間を結ぶLANケーブルは最長で100mとされているので、どうしても長距離を引きたいときは途中にHUBを噛まして一休みさせるテクニックがあります。
今回はこのHUBが故障したと仮定。一休みのHUBが設置されている場所を思い出しながらようやく見つけ出すと、やはり。Powerランプはついていましたが、LANは全く通信していないようです。

故障個所さえわかってしまえば、対策は簡単。このHUBをすぐに取り換え、システムも無事に稼働するようになりました。
今回の場合は距離を稼ぐ目的でのHUBでしたが、やはりこういうネットワークはリスクが伴います。長距離を引くのであれば光ケーブルが原則でしょうし、単距離であればいっそ「JJ」でつないでしまうほうが安全だと思います。

故障したHUB
右から左に受け流しているだけのHUB。やむを得ないとはいえリスクですよね。

(投稿者:ちゅん)


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