八雲学講座②「公民館をデザインした有名建築家」

こんにちは!八雲町公民館の ぐみ です。
前回に引き続き、八雲学講座の2回目レポートをば。

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第1回「やくも学ジュニア検定に挑戦!~あなたは小学●年生より賢いの?~
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第2回目の講座テーマはズバリ!
「公民館をデザインした有名建築家 田上義也さんと八雲の繋がり」

講師は、八雲町郷土資料館学芸員の、柴田信一さんにお願いしました。

講座の様子

皆さんは、八雲町公民館(そして、八雲町役場も)が、有名な建築家によってデザインされた建物だということ、ご存じでしたか?
その方の名前は、田上義也(たのうえよしや)さん。
八雲町との知られざる繋がりを解説いただくとともに、その特徴的な設計について、館内見学ツアーを通し学ぶ内容で企画してみました(うきうき)。公民館には田上義也さんファンだという方がときどきいらっしゃって、館内や外観をご覧になることがあって、気になっていたんです

田上義也さんは、あの帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライト氏に師事し、札幌や小樽、函館、旭川にもたくさんの代表的な田上建築が残っています。(札幌市では北海道銀行本店や教育文化会館、旭川では旭川美術館など。へぇ~!)

八雲町役場の建築にあたっては、「平和な町民の精神とユーラップ川の流れ、内浦湾の静かな波のリズムをそのままデザインに託した」と説明されたそう。改修工事前(建設当時)の貴重な写真も見せてもらいました。

八雲町公民館の建設には、多額の公費とともに、町全域からの募金によってまかなわれた…というエピソードもあり、ちょっと胸が熱くなったり…。
ステンドグラス調の装飾と幾何学的なデザインを多用した建物で、玄関部分にある左右対称のポーチが田上建築として特徴的、と言われているそうです。

ほほう…。

講話終了後は、柴田講師先導のもと、皆さんで館内見学ツアーも敢行。
館内の部屋の構造は建設当時から変わっておらず、その使用用途が変わっているだけなんだとか。(確かに、今も「石炭庫」と表示がついている部屋がありますが、そこは道具庫になっているし、いまの「パソコン室」は昔は「郷土資料室」だったんだとか。へぇえ!)

館内見学ツアーの様子

長く八雲にお住まいで、昔から公民館を利用されている受講生の方からは、「昔はここ、吹き抜けだったよね~」「懐かしい~」という貴重なエピソードも。

ベランダに出てステンドグラスを見上げるの巻

70年以上町民に愛されてきた公民館も、令和8年度で移転予定。
公民館機能は八雲町役場(新庁舎)に含まれることになっています。
ちょっと寂しい気持ちがしますが、この機会にいまの公民館も、新たな目線でじっくり見てみてもらいたいと思いました。

 


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