アドホックとインフラストラクチャー

ども。
本日は悪天候。こんな日に限って夜出かける用事がある運の悪い担当ちゅんです。

さて、今日は長文です。あらかじめご了承を。。
先日、所用があり町内の「はぴあ八雲」に行きました。当ブログで度々話題にしてきましたが、はぴあ八雲には既に「フリースポット」が設置されており、その日は休日だったこともあってゲーム機を持った子どもたちで満員御礼。皆さん真剣にカチカチとボタンを押しながら、楽しそうに遊んでおりました。
あまりに楽しそうなので「そんなに面白いの?」と思って画面をチラッと覗かせてもらうと、そこには見慣れた画面が。某狩りゲームに夢中な担当ちゅんは、思わず「僕も混ぜて!」と言いたくなってしまいました。

それはさておき。いわゆるWi-Fi通信には「アドホック」と「インフラストラクチャー」の2種類が存在しています。ネット環境の無い場所にゲーム機だけを持ち寄って数人で一緒に遊んでいるようなパターンは間違いなく「アドホック」と呼ばれる通信で、これは親機となるアクセスポイントを介さずに直接端末どおしを接続する通信方法。アドホック(ad hoc)は「特定の目的のための」という意味のラテン語です。一方の「インフラクトラクチャー」はその名の通り情報通信回線を利用する通信(単純にインフラと呼んでいるのは同語の略)。インターネットに接続する場合はこちらの接続方式を使います。

最近の携帯ゲーム機(代表されるところでニンテンドーDS,ソニープレイステーションポータブル)のすごいところが、アドホック通信をほとんどユーザーが意識することなく利用できる点です。無線LANのスイッチさえ入っていれば、自動的に相手を見つけて通信を確立してくれます。これって、何気ないことのように思えますが、内部の仕組みはすごく複雑。パソコンで同じことをしてみようとすれば、その大変さが分かります。実は、対戦型ゲームで遊ぶ場合、多くはこのアドホック通信を用いて行われています。なので、一般的な「オンラインゲーム」とは若干趣旨が異なるのです。

そして、もう1点。アドホックだけではなく、インフラストラクチャー通信が可能な点も見逃せません。はぴあ八雲のフリースポットが全国の利用者ランキング上位にランクインしているのは、この影響が大きいと思っています。要するに、ゲーム機に内蔵されているブラウザ機能を使って、ウェブサイトを見ているということです。内蔵ブラウザという言い方をするとゲームのおまけ程度に思うかもしれませんが、実はFlashにも対応していたりとかなり本格的。Flashが見られるということは、YouTubeなど動画サイトも利用できるということで、まさにノートPCと遜色ない機能といえます。

つまり、フリースポットのあるところにゲームを持った子どもが集まっている現象は、ゲームを主とした目的にしているわけではなく、ひょっとしたらインターネットでウェブサイトを見る目的の可能性もあるということなのです。単にゲーム機と思っていたら、実は親の知らないところで・・・という状況にならないためにも、まずは大人もしっかり勉強しなければいけない時代になっている、ということでしょう。事によっては知らなかったでは済まされないですから。

ゲーム機のブラウザ
この機能があること自体を知らない親御さんも多いのでは?

(投稿者:ちゅん)

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有害サイト遮断

昨日(8日)内閣府は青少年のインターネット利用に関する調査結果を発表したらしい。残念ながら「内閣府ホームページ」には、まだ掲載されていないようである?各メディアが報じている内容は次のとおりです。

まず、携帯電話の所有率は、小学生=20.9%(前年比0.9ポイント減)、中学生=49.3%(前年比2.5ポイント増)、高校生=97.1%(前年比1.1ポイント増)となっている。高校生はほぼ全員、中学生は2人に1人、小学生でも5人に1人は携帯電話を持っていることになります。

その内、有害サイトとの接続を遮断する「フィルタリング」機能を子どもの携帯電話に「使っている」と答えた保護者は、初めて過半数を超え55.3%(前年比9.7ポイント増)に達したとも報じている。これは、ネットのダークな部分への自己防衛策として「フィルタリング」がジワジワと浸透していることを数字で表しています。butである。それでも半数の子どもが使っている携帯電話は無防備なのである。無防備だと言うことは、当然トラブルに巻き込まれるリスクが大きくなる訳です。フィルタリング機能を有効に出来るのは、通信事業者でもなく、行政でもなく、学校でもありません。そうです携帯電話を買い与えた「保護者」の皆さんだけなのです。

ちなみに、主な携帯電話のフィルタリングサービスは次のとおりです。

docomo:アクセス制限サービス

 http://www.nttdocomo.co.jp/service/safety/access_limit/index.html

au:EZ安心アクセスサービス

  http://www.au.kddi.com/anshin_access/index.html

SoftBank:ウェブ安心サービス

 http://mb.softbank.jp/mb/support/3G/filtering/

民間企業が行った、第11回「家庭でのインターネット利用実態調査」にも興味深いものがありました。
それは、子どもが初めて持つインターネット機器は「ゲーム機」だというものです。
現在販売されているゲーム機のほとんどが「通信機能」なるものを持っています。これはインターネットに無線等で接続し、世界中のゲームユーザーと対戦することが出来るものですが、当然ゲーム対戦以外にホームページや動画サイトの閲覧も可能なのです。ご存じでしたか?なので、子どもに持たすゲーム機にも当然「フィルタリング」が必要となります。ゲーム機は子どもと伴に移動し、先々で多種多様なネット回線に接続されます。そうしたゲーム機の性格から、現在は個々のゲーム機に「フィルタリング」を掛けるのが主流のようです。お金もかかる話ですが、子どもにゲーム機を持たせている方は、是非「フィルタリング」をご検討頂きたいと思います。

ゲーム機( Wii PS3 DS DSi PSP ):有害サイトフィルタリングソフトの一例

 http://www.daj.jp/cs/products/game/

ネット社会はこの10数年で急速に普及したのは、皆さんご存じのとおりです。それ故に多々のリスクを当然拭いきれていない事も周知の事実です。長い歴史を持つ車社会と同じように、官民一体となってその安全な使い方について啓蒙活動をするべきだと思っています。単にパソコン・携帯電話などを排除するのではなくです。役場のIT関係者として微力ながら頑張りたいと思います。

ゲーム機も3D時代?
ゲーム機も立派なネット機器 でも3Dでgoogleを見たら・・・?

(投稿者:92)

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大人も大苦戦の「ネットルールとマナー検定(こどもばん)」

ども。
最近、3歩進んで2歩下がり、差し引き1歩しか進めていない状態が多い担当ちゅんです。それでも確実に前進すればよしでしょうか。

昨今、当室を取り巻く話題で一際注目度が高いのが「子どもとインターネット」の話題。どこでもWi-Fi事業をスタートさせるにあたり、町民はもとより、特に子どものインターネット利用に関する教育をどうにかして前進させられないかと、室内で調査検討を行っておりました。

そんなとき見つけたのが財団法人インターネット協会という団体が実施している『インターネットにおけるルールとマナー検定(こどもばん)』です。合計30問の出題を「インターネットで」次々に答えていきます。実際にやってみなければ評価もできないとのことで、上司92氏と一緒に30問に挑みました。興味のある方は次のリンク(外部リンクです)からどうぞチャレンジしてみてください。

インターネットにおけるルールとマナー検定(こどもばん)

こどもばんとは思えないほど凝った問題が多く、思わず数秒固まってしまう状況も。全ての問題に回答し、恐る恐る採点ボタンを押すと・・・

ちゅん:30点/30問  92氏:29点/30問

ホッとしました。92氏の1問ミスも単純にクリックミスでした(本人は多少ショックだったようです)。でも、真剣にやらないと大人でも間違う可能性があるくらいの問題でした。

今、子どもにとってインターネットはとても身近なものになっています。それは、携帯ゲーム機や携帯電話にブラウザが内蔵されていて、パソコンを持っていなくてもウェブサイトを閲覧できるからです。親の目の届かないところで好奇心からウェブサイトを利用し、トラブルに巻き込まれるケースも全国では度々ニュースになっています。しかし、だからといって一切全てを禁止してしまうのもどうでしょうか。むしろ、こうした検定なども有効利用しながら、大人と一緒にインターネットのことを勉強して、正しく安全に、そして便利で楽しく使ってもらえればいいなと思います。

検定結果
興味のある方はぜひお子さんと一緒にやってみてください!

(投稿者:ちゅん)

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原因を特定できず?

数年前、ある団体のネットワーク構築にあたりアドバイスをしました。それは、本店?支店?間を専用線で繋ぎ、本店にドメコン(Domain Controller)とファイルサーバーを設置し、ネットとデータを共有するというものだったのですが、このネットワークでの不具合?について相談が舞い込みました。話を聞くだけでは良く理解できず、現場を確認することになり、午後3時過ぎから急遽熊石側の支店へ行ってきました。

障害の内容は「去年まで出来ていた業務が今年は出来なくなった。」なのですが、この業務は、国の○○庁がウェブサイトで公開している誰でも3月15日まで利用できるWEBベースのシステムを利用するものです。数時間にわたり、ネットワークを設計・設定をした会社の担当SEともTELでやり取りしながら原因を探したのですが、決定打の原因が見つけられません。どうも原因が複数ありそうなのです。考えられること全てを順列組み合わせで、対症療法的に試したかったのですが機材も時間もありませんでした。試したい!!それでも、多少分かってくる事実もありました。

  1. 使っているPC=支店ではNGだが本店に持っていくと正常に業務が出来るので無実である。
  2. 本店支店間の専用線=ネットや電子メール等に一切不安定さを感じず正常である。
  3. このPCをこの専用線経由で繋ぐと業務がほぼ正常に完了できない=でも時々正常に完了できる。
  4. ○○庁のシステムが去年と変わっている、更に○○庁のヘルプデスクは回線の混雑を認めている。
  5. 支店の回線から別PPPoEでネット直だしなら業務は正常に完了する="みかか"は正常っぽい。

推測としては、今年度版の○○庁システムの重さ?とサーバーの混雑?それと使用している専用線?の相乗効果かな。原因をとことん探究したい気持ちは山々ですが、業務は待った無しなので、取り急ぎ直でネットに繋ぐことになりそうです。結局「原因を特定できず?」久々の敗北感・・・悔しです!リベンジしたいです!!

火狐まで投入
ブラウザまで疑い「火狐」まで入れて見ましたが・・・

(投稿者:92)

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有線LANの敷設に大苦戦

ども。
やれない理由を探すより、どうすればやれるのかを考えたいポジティブな担当ちゅんです。

長年ご愛顧いただきました公衆情報端末「キオスク」は、先日からアナウンスしておりましたとおり、1月31日をもって運用終了となりました。そんなわけで昨日、各施設にお邪魔して機器の撤去を行いました。

物としてはPC本体、タッチパネル式のモニタ、テーブル、その他ネットワーク機器一式の回収。作業自体は取り外すだけなのであっという間に終わります。問題は、キオスクに接続されていたLANケーブルをどうやって処理するのか。実は、接続していたLANケーブルはHUB分けして別な場所へネットワーク環境を提供していたりと「陰ながら」仕事をしていたというのは情報担当だけが知るところでした。

なので、物を撤去しても残った回線を別な場所に引き回すなどの「敗戦処理」もとい「配線処理」が必要になるのですが、これがちょっと大変。天井に沿って這わせてあるケーブルの端に「RJ-45中継アダプタ」なるLANケーブルを延長するための「繋ぎ」を取り付け、キオスクに接続していたケーブルをジョイントします。見た目も綺麗に処理したいと思えば、なおさら時間がかかります。

そして、とある施設では何度テスターで計測しても導通せず、大苦戦。現場で処理したLANケーブルの口金が悪いのかと思って切ってはカシめ、切ってはカシめを繰り返しているうちに、だんだんケーブルが短くなっていきます。「ギブアップ」と思わず声を上げて帰ろうとしたのですが、実は導通していないと思っていたのは自分だけで、実際はちゃんとつながっているとか。もう、一体何をしていたんだ。久しぶりにへこみました。(マニア向け:ストレートにならないのでおかしいと思って諦めたら、実はクロスだったというオチです)

そして。試行錯誤の中、その施設に来ていたお子様が「あのおじちゃん何?」と聞いて、職員が「電気屋さんだよ」と答えていたのが偶然聞こえてきました。いつから電気屋になったんだ!!と思いましたが、逆に「役場の人だよ」と言われてもお子様にすれば「???」でしょうね。作業的には明らかに電気屋でしたから。。

たたかいの爪あと
真剣な作業とはいえ、無残な爪あと。SE失格ですね。。。

(投稿者:ちゅん)

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