あれからもう3年

ども。
職場で腕時計のゴムベルトが千切れてしまった担当ちゅんです。不便。

本日は、情報ネットワークの外部監査を実施するにあたってのキックオフ会議が開催されました。この外部監査、総務省の情報セキュリティポリシーガイドラインにて、自治体情報ネットワークの類型「β、β’」を採用した団体は「3事業年度以内ごとに少なくとも1回」は実施すること、さらにその結果はJ-LISに対して報告することが規定されています。八雲町はネットワーク類型βモデルを採用しており、前回の監査から3年が計画する年度となったことから、再度監査の実施が必要となりました。

加えて、今回の外部監査により、ネットワーク類型は「β’モデル」に変更する予定です。これまでは一部の業務システムをLGWANに残す方式としてβモデルを採用していましたが、あくまでこれは過渡期。いよいよ全てのシステムをインターネット側に移行し終わることに合わせて、簡単にいえば「完全体」になる予定です。

外部監査の打ち合わせをしていて、頭の中には「あれからもう3年も経つのか」という思いが過りました。当時、自治体の情報セキュリティ対策「三層分離」により強固なセキュリティが確保されていた反面、あまりに高すぎるセキュリティ対策により利便性が著しく低下。そこで、緩和策として示されていたβ(β’)モデルを見た時に、条件反射的に「これだ!」と飛びつきました。当然、他の自治体も同じであろうという思いで。
ただ、蓋を開けてみると、都道府県・政令指定都市・中核市・特別区を除いた市町村のうち、β(β’)モデルを採用した団体は83団体/1,568団体、さらにβモデルに限定すればたったの32団体(2%)ということで、とても心細くてさみしい気持ちになったものです。

それから3年が経過し、我々はついにβ’モデルを採用する団体になるわけですが、この間、ネットワーク類型としてはLGWANに軸足を残しつつクラウドサービスに対してLBOする方式であるα’モデルというものも出てきて、いよいよ何が何だかわからない状況になりつつあります。しかも、そんな状況の中で、デジタル庁は2030年を目途に自治体の内部ネットワークをゼロトラストアーキテクチャで運用する方針も掲げていて、なおのこと大混乱。結局のところ「自分たちの職場のネットワークなので、自分たちでちゃんと考えてね」という話ではあるのですが、この三層分離とゼロトラストが同居し始めた状況は、なかなかに混沌としてきているなと感じています。

外部監査まずはしっかりと外部監査、受験いたします。

(投稿者:ちゅん)

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夏に向けての準備

てんちょです。5月が一瞬で過ぎ去り6月に入りました。6月も忙しそうですね。

今週はExchangeのリソース管理のテストはいったん後回しにして別な作業に手を付けました。そして校務用端末の関係でちょっとつまずいています。とあるソフトウェアを2つ展開する予定となっていますが、資産管理ソフト経由でのインストールがうまくいかず…。1つ目のソフトはクライアントソフトとレジストリの配布。いつも通り資産管理ソフトにソフトウェアを登録。ファイルサーバ上にあるインストーラを指定して配布テスト。ここまでは順調でした。

で、2つ目のソフトがうまくいっていません。こちらも.msi形式のインストーラでしたが、なぜかファイルサーバーから直接実行できなかったのでバッチファイルを作成してテスト配布しましたが、これも実行されず。ならばファイルをローカルにコピーさせてから実行するように書き換えて…もダメでした。どちらのバッチファイルもローカルからの実行だと問題なく動作するので、ファイル自体に問題があるわけではなさそうです。

一応資産管理ソフト側で提供されているスクリプトを使用して登録をしてみましたが、動きは変わらず。ローカルにファイルをコピーする動作もしていないので、ファイルサーバへのアクセス権の問題なのかなと思いましたが、それだと1つ目のソフトの配布もうまくいかないはずなんですよね。

今月中にどうにか配布できる状態まで持っていきたいんですが今のところ打つ手なし。まだ時間はあるので…なんて思っていると6月もあっという間に終わりそうなので来週中までにはどうにかしたいです。


こんなに配布失敗したのは久しぶり

(投稿者:てんちょ)

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郵便局に光回線

ども。
最近、近くのものが見えづらくなってきた担当ちゅんです。ついに・・・。

昨今、自治体のDX部門では「フロントヤード改革」という言葉をよく耳にします。個人的には「また何でもかんでもカタカナにして・・・」という気分が無くもないわけですが、これは日本語で言うと「住民と行政との接点改革」ということになるのだそうです。その代表例が、手続きなどを行う窓口の改革。ワンストップ窓口や書かない窓口といった取り組みはすでに多くの自治体で行われていますし、総務省の自治体DX推進計画(第4.0版)でも重点取組事項の1番目として記載がされていることからも、重要な取り組みであることがわかります。

でも、このフロントヤード改革って、担当者としてはなかなか難しい取り組みだと感じています。なぜなら、自治体の規模や環境によって、どんなアプローチが向いているのかが違ってくるから。例えば、慢性的に窓口が混雑していて待ち時間が長いことを解消したい大都市の課題と、混雑はそれほどではないけど公共交通機関が少なくて窓口まで来庁いただくことが不便な小規模自治体の課題はまったく異なります。なので、フロントヤード改革という言葉だけで大都市と同じような取り組みをしても意味がないんです。そういうことをきちんと考えないと、本当の意味での「改革」にはならないなと、そう思っています。

八雲町の課題は、先ほど挙げた後者の課題に近いです。なので、我々が行っているフロントヤード改革は、住民にとって身近な「郵便局」の窓口でも各種手続きを行っていただけるようにする取り組みです(これをDX推進計画では住民との接点のオムニチャネル化というようです)。
これまで、熊石地域の館平郵便局でのみ手続きが可能でしたが、今年度からは新たに野田生郵便局と黒岩郵便局(どちらも役場までの距離が遠い)にて手続きを可能とします。本日はその準備として、郵便局に役場名義の光回線を開通させるというミッションでした。

自庁であれば「あ、そこでOKです」「穴をあけてもいいです」など自由自在に指示が出せるのですが、他人の建物なのでそうはいきません。電源も、郵便局内のコンセントを使わせてもらいたいのですが、空きが少ない場合は「電源工事もしないと・・・」など、考えなければならないことが多いです。ですが、前回の館平郵便局の時はLAN配線作業を誰も見込んでいなくて自分たちで配線をした反省から、今回はきちんと予算化して対応できています。やはり、経験に勝るものなし。今回はスムーズに、業務を進められそうです。
上記郵便局での手続き受付は7月に開始の予定です。地域の方々が便利になることをとても嬉しく感じています。

開通無事に開通しました

(投稿者:ちゅん)

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結局24H2入れていいの?

てんちょです。久しぶりに熊石方面に外勤に行ってきましたが、急に暖かくなったからか眠気が…。しかも予想外の状況で何も成せずに帰ってきました。

現在使用しているWindows11端末。キッティング時に23H2でセットアップを行っており、サポート期限もあるので24H2へのアップデートを検討しなければなぁ…と思っていたのが昨年の12月。ダウンロードだけしてほぼ未検証のまま手を付けず放置して数か月経過してしまいました。ちょうど24H2の不具合も問題になっていたようだったので、放置して正解だったのかも。もう改善したんでしょうかね。

もう24H2の存在自体忘れていましたが、Windows11のアップデートについての相談が5月に2件入りました。過去のブログを見てということで資産管理ソフト経由でのFUに関してどのように実施したのかという内容。こちらもWindows11になってからまだ未実施だったので、いい機会なので検証してみました。とりあえずサーバに入れてあったインストーラに、Windows10の時と同じオプションで実施。配布はされましたがどうやらインストールされずにすぐに終了してしまいました。

Windows11のコマンドラインオプションを見てみると、エンドユーザーライセンス条項を表示しない/eula acceptというのがWindows11からの新機能として追加されていたようだったのでこれを追加。他には特に追加された項目がなかったようなので、これだけを追加してテスト端末に再配布をかけたところ、今度は何やら動いている感じ。結構時間もかかりそうだったので、そのまま放置して帰宅することにしました。

ちなみに使ったオプションはこちらです。
/Exec:setup.exe /Time:10800 /Rusult:<ファイルサーバー> /ROption:/Auto Upgrade /eula accept /Quiet /NoReboot /pkey <ライセンスキー>

翌朝確認してみると無事に実行されていたようで、再起動すると24H2に上がっていました。まだサポート期間あるので配布はかけませんが、しばらく検証端末で様子みて問題なさそうであれば夏くらいには全台配布しようかなぁ。


分散させて配布もできるのでほんと便利なソフトですね。

(投稿者:てんちょ)

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今年も「終わらない議論」

ども。
今年度も出張が多くなっている担当ちゅんです。

先週は東京都で開催された「自治体課題解決ブレークスルーセミナー(フォーティネットジャパン主催)」でのパネルディスカッションにお招きいただき、昨年の千葉幕張に引き続いて2回目の参加となりました。毎回ですが、自分の身の丈をはるかに超える案件であり、このセミナーに参加するために自分なりに色々と勉強をしなければならないので、そういう意味でもとても成長できる場であると考えています。

第4回自治体課題解決ブレークスルーセミナー
https://jichitai.works/seminar/detail/668

前回は、あまりの緊張で「お昼ご飯の味を覚えていない」と感想を書いていましたが、今回はかろうじて味は感じられました。ですが、「東京」の、しかも会場があの有名な「丸ビル」ということで、北海道の田舎に暮らしている人間にはかなり刺激が強いのは事実。都会のキラキラを浴びると力が半減してしまうような感覚です・・・。

ですが、肝心の議論については大変満足のいく内容だったと思います。今回も豪華なメンバーが登壇している中ではありましたが、今年度、本町が予定している大きな事業である「公用スマートフォンの導入」を話題とさせてもらい、「昨今はゼロトラストアーキテクチャに注目が集まっていますが、正直、何が何だかわかっていませんでした」「でも、いざスマホを導入する段階になって、はじめて【あ、だから必要なんだ】と自分ごとに感じられるようになった」といった具合で、飾らずに正直にお話することができたと思っています。

今、自治体の情報ネットワークの考え方はまさに過渡期にあるのだと思います。LGWANとインターネット、マイナンバー利用事務を分離・分割した「三層分離対策」と並行して、常時インターネットで認証を行いながらシステムを利用する「ゼロトラスト」に移行しつつある中で、それらが混在することでカオスな状況が生まれつつあるように感じています。私としては力不足ではありますが、スマホ事業なども通して「それってつまりどういうことなの?」と課題や疑問を整理するためのお手伝いができればうれしいなと感じています。

セミナー会場の様子かろうじて撮影できた「アリバイ写真」です

(投稿者:ちゅん)

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