DHCPが枯渇する

ども。
日々、難問へのチャレンジ。担当ちゅんです。

GIGAスクール構想関係の業務は、Chromebook端末の展開が完了してからは、フェーズが各学校での運用に移っています。我々裏方の仕事も終わりに近づいていますが、整備の終わりはすなわち保守の始まりであり、現段階ですでに「困ったね」という案件が多数発生しています。

本日はその中のひとつ、町内で最も児童数が多い八雲小学校での出来事。先日、職場の電話が鳴り「八雲小学校の〇〇先生が使っている校務用端末がネットワークにつながらなくなった」と一報をうけました。実は、冒頭に「終わりに近づいた」と書きましたが、近づいただけで終わっていません(ややこしい・・・)。GIGAスクールネットワーク工事で残っている作業として、例えば八雲小へのファイアウォールの設置などはこれからになっています。よって、今はまだ旧ネットワーク機器に新ネットワーク用の設定を書き加えて、暫定的に運用を始めたという状況にあります。

さて、どうして既存端末である校務用端末がネットワークにつながらなくなったか。これは珍しく実機を確認することなく予想的中。その予想は「DHCPが足りなくなったんじゃないか?」でした。
どういうことかというと、これまで学校内にあったIPアドレスを使う機器は、せいぜい多くても100台ほど。その状況だと、例えばIPアドレスの範囲として192.168.1.0/24とかやってても、IPアドレスは最大で253個利用できるので全然問題ありませんでした(やるかどうかは別として)。
しかし、このたび児童用に500台ものChromebookが導入され、国のお達し通り「教室で一斉に」通信され始めたとこで、端末が1台起動するごとにDHCPにより払い出しているIPアドレスを1つずつ消費していき、結果、ついに在庫切れを起こしてしまったということです。ぴえん!

急ぎ、ネットワーク保守業者さんに連絡。対処方法を協議したところ、八雲小学校のIP体系にはちゃんとクラスBの16bitが設定されていて、DHCPの設定を変更することで割り当て可能なIPアドレスを増やすことがでるとのこと。薄々わかってはいましたが、これで一安心です。ただ一つ心配だったのは、プリンタのIP設定でサブネットマスクを間違って/24と書いていないか。これをやっているとプリンタとの通信ができなくなるなぁと思いましたが、その後、何も連絡がないのでどうやら大丈夫だったようです。
職員数が1000人を超えるような大都市の同業者様だと、そもそもネットワーク設計の時点でDHCPの範囲をきっちり見るのでしょうけど、私の関わっている案件ではあまり例のないことで驚きました。こういう部分も「時代が変わっていくな~」と感じるところです。

サブネットマスク助かりました~

(投稿者:ちゅん)


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