バカハブのB

ども。
このところ仕様書の作成しかしていない担当ちゅんです。

そんな仕様書の中で「ハブの調達」というのがありました。型番指定ではなく仕様で調達をかけますので、項目として「ポート数」や「インターフェース」などが並び、それぞれ「8ポート」「1000BASE-T」などと仕様を書いていきます。これをもとに調達をかけますので、意味合いとしては「最低でもこの仕様を満たしていればどんなメーカーのハブでもいいですよ」ということになります。

ですが、この業界のことを知っている方はご存じのとおり、一口に「ハブ」と言っても値段は月とスッポン。しかし、あくまで仕様だけで見れば、その月もスッポンも同じことができるとされていますので、価格が安価であることだけで調達してしまうと大変なことになります。例えば、同じ革を使って同じ工場で生産された製品でもノンブランド品か一流ブランド品かでゼロの数が違ってくるのと同じです。
なので、あえて「この仕様書で示しているハブは例としてこういった型番の製品です」と『参考型番』を示すことにしました。

さっそく数社のカタログを見比べながら、ハブの調査を始めました。1社目、2社目と同じ価格帯のラインナップを見つけ、それを参考型番として記載。そして3社目に取り掛かったとき、「んん~!?」と唸ってしまいました。
スペック上、どう見ても大差ないのに、「xxB」「xxC」と、別な型番が付されたハブが並んで掲載されており、なぜか価格が倍近く違います。どちらを参考とすべきか悩んだ・・・というか、違いが全く分からないので、思い切ってメーカーの営業さんに電話してみました。

すると、回答が面白く「営業の立場としては『xxC』をご購入いただきたい」とされ、「『xxB』というハブは昔から販売しているものですが、今は『xxC』に世代交代しています。なので早くカタログから落とすべきだと私は思っています」と。つまり、「xxB」が倍近く高いのは特に意味はない、ということです。こんなにぶっちゃけで話してくれる営業さんも珍しいです。さらに、こちらは聞いてもいないのに「ちなみに・・・」と話し始め、「『xxB』のBはバカハブのBです」と。すごく面白い方で、その後も少しだけ情報交換をさせていただき、電話を切りました。

型番のBの意味はバカハブのB。この言葉が妙に頭に残りましたが、よく考えてみればそのハブだってMACアドレスを学習する「スイッチングハブ」であり、私が知っているバカハブである「リピータハブ」ではないのです。最近では「インテリジェント」か「ノンインテリジェント」かの区別で「バカ」を使うようになったのでしょうか、という素朴な疑問が残りました。加えて、「では『xxC』のCは何なのか」と。もう少し話を聞いてみたいです!

バカハブのBどうみても「バカハブ」ではない「バカハブのB」のスペック

(投稿者:ちゅん)


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