おかしな色のLANケーブル

ども。
朝晩だいぶ涼しくなり、体が少し楽になってきた担当ちゅんです。慢性的な脱水で、この夏はパワー大幅ダウンでした…。

とある業務システムが導入されることになり、某所に新しく情報系のLANケーブルを新設する必要に迫られました。単純にケーブルを引く話ではありますが、露出では格好が悪いので、天井裏を回そうか、壁の中を通そうか、など毎回苦労しています。今回のケースでも、机上では結論が出ずに、現調してから決めることになりました。

現場に到着し、調査を開始しました。すると、LANケーブルがほしいと思っていた場所の壁から、空き足になっているLANケーブルが「ひょろっと」見えるではありませんか。これはラッキーです。おそらく、昔何かのシステムを使っていた際のケーブルが残っていて、現在は使っていない=今回の幹線として利用可能!もう片方の終端をテスターで探し、見事、ラインを確保することに成功したのでした。

しかし、いかんせん古いケーブルです。コネクタの口もツメが折れてしまっているため、新たに結線しなおすことに。ニッパーでケーブルを切断し、被服を切り取りました。が、ここで驚きの事実が。なんと、ツイストペアの導線の色が気持ち悪いほどおかしなことに(文末写真のとおり)。LANケーブルの導線は「橙・緑・青・茶・各色白色ストライプ」のツイストペアと決まっていると思っていたのですが、このケーブルは「赤・灰・緑・黒・白・青・黄・茶」とカラフル。これ、どうやってコネクタを付ければいいのさ!

答えは簡単でした。赤を橙と置換えて考えて、ペアになっている変な色を「ストライプ」だと仮定して結線すればよいのです。とりあえず恐る恐るコネクタを圧着し、テスターを当てて、ちゃんとストレートケーブルになったことを確認。その後はそっとHUBに差し込みました…。上司92氏に聞いてみると「まあ古いケーブルだからね。昔はよく見かけたよ」と、なんら驚くそぶりは見せず。そういうものなのでしょうか。

その後調べてみると、私が見慣れている色のケーブルは米国規格協会(ANSI)で定められた「ケーブル終端における結線規格(TIA/EIA-568-A,TIA/EIA-568-B)」に基づいて色分けされた規格準拠のケーブルであるということが判明。俗に「Aタイプ」「Bタイプ」と呼ぶやつですね。一方、今回問題となったケーブルは単純にこの規格に沿っていないものであるというだけのことでした。いまどきもう売っていないかもしれませんが、昔は色々な規格が入り混じっていたのでしょう。またひとつ勉強になりました。

変な色のケーブル
こんな色のケーブルでした。突然だったのでかなり驚きました!

(投稿者:ちゅん)


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