ボトルネック解消

ども。
秋口からの時間の進み方が異常に早いと感じている担当ちゅんです。もう雪が降りそうです。

八雲町では今年度から本格的にMicrosoft 365の運用を開始しています。Teamsが利用できるようになり、これまではほぼ電話での連絡が必要だったコミュニケーションに変化が出てきているように感じています。多くの職員から「便利になった」「ペーパーレスで会議ができている」といった声も届いていて、まだまだこれからではあるものの、現段階でも一定の効果があがっているようです。

しかし、何か大きな変更を行うと、必ずついて回るのがネットワークの問題。当町では2年前にネットワーク環境を刷新しβモデルに移行していますが、それ以降は特に問題もなく快適に通信が可能な状態を維持できていました。ところが、MS365の導入をきっかけとしてトラフィック量が大幅に増加したことが原因で、特に朝の始業時にインターネット速度が大きく低下し、業務に支障を来すレベルにまで悪化してしまいました。

機器の状態を確認してみると、これまでは余裕で動いていた機器の処理能力(CPU)が100%で張り付いていました。それだけではなく、朝の通信全体を見た時におよそ半分がMS365の通信となっていることがわかりました。これって、つまりMS365を導入する前の倍になっているということですよね。それは無対策でいたら詰まってしまうわけです。
これを解消するため、MS365関連の通信を横に逃がす「ローカルブレイクアウト」を実施し、1台の機器にかかっている不可を軽減させる手法を導入することにし、先日、作業を行いました。結果、通信速度は驚くほど上がりました。状況的には解決とはいえず、実は前述した機器のCPUはまだ100%に近い数字にはなっているのですが、簡単に言えば1本のLANケーブルの中を通っていく通信量が半分に減った効果は大きいのでしょう。

ボトルネックが解消したことにより、とある職員からは「インターネットの速度、ありがとうございました。朝に勤怠管理システムで出勤ボタンを押すことができず困っていました」とお礼をされました。いくら良いシステムを導入しても、足元のネットワークが不安定であれば何の意味もありません。「インターネットの通信が遅い」という状況がしばらくなかったので、ちょっと忘れかけていました。大規模なシステムを導入する前には、必ずネットワークのトラフィックなどを確認しないといけないなと再認識したところです。

機器更新小さな町の役場にもこんな機械が必要になる時代なんですね

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

集計誤り

てんちょです。全国の自治体職員の皆様、選挙お疲れ様でした。

選挙事務に参戦するのは今回が2回目。前日に開票所の準備を行い、開票所の机などの設置を行いつつ、集計システムをセッティング。開票所のシステムが本番で止まることが一番怖いので、電源やLANケーブルに足が引っかかることがないように机の裏でケーブルを固定したり、電源ドラムや壁側のケーブルが抜けないように固定したりと、ちょっと気を使って配線を行いました。

当日は、投開票速報係としてLINEでの速報配信を行いました。まずは各投票所から定時で報告される投票者数の集計。フォームを使って報告をあげてもらい、csvデータをEXCELで集計。そのデータをLINEで配信を行います。LINE配信の文面も過去データを参照しつつ作成し、集計用のファイルを準備、あとはcsvを張り付けるだけの状態にして待機しました。

今回のLINE配信は集計毎では多すぎるのではないかということで、11時・18時・最終20時の計3回で実施することに。そして11時の1回目の配信。集計されたcsvをシートに張り付け、ピボットテーブルを更新。画像形式で出力し準備していたLINE配信画面に添付して配信しました。しかし、その後すぐある投票所から「報告したデータと数値が違う」、と連絡が…。

すぐにデータを確認したところ、11時時点での報告数よりも多い数値となっていました。集計に使っていたシートを確認してみると…ピボットのフィルタが複数選択で9時・11時を選択しており、9時の数値も合算されてしまっていました…。すぐに集計データを再作成し、LINEで再配信。大事故をやってしまいました。その後の配信は集計データを別データを照合して配信するなど対策しながら、開票速報も無事に22時半ごろに確定データを配信することができました。


大変申し訳ございませんでした…。

(投稿者:てんちょ)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

DXの芽は何気ない会話から

ども。
今週末は衆議院議員総選挙です。忘れずに投票しましょう。私はいつもどおりの「速報係」ですので、LINEが届いたりWebサイトが更新されたりしたら私だなと思ってください。担当ちゅんです。

先日、隣席てんちょ氏から相談がありました。聞くとヒグマの駆除にあたっている担当者から「箱罠を設置しているが見回りするのが大変なので、クマが罠にかかったら通知が来るような仕組みはないか」と聞かれたとのこと。私はてっきり「正式な依頼」が来たと思って、はりきって色々と調査。同業者に「こういう案件詳しい人いますか?」と相談し、その結果、かなりお詳しい方を紹介いただき、なんなら「こういう商品がありますよ」と教えてもらい、とてもスピーディに事が運んで、久しぶりに会心の一撃だなと思ったのです。

早速、その依頼元の職員のところに出向き「先日相談のあったセンサーについてですが・・・」と話し始めます。しかし、相手の反応は「???」。そんなわけありません。「てんちょに相談されていた罠のセンサーですよ?」と食い下がると、ようやく「あっ!それですか。あんな立ち話しで少しだけ相談したことを真剣に考えてもらえていたんですね」といった反応が返ってきて、どうやら相手は「正式な依頼」ではなく「世間話」のつもりだった、と。

しかしですね、こういうことがチャンスなのではないかと思うわけです。我々は情報部門で働いていて、例えば全庁的に利用しているシステムや仕組みについては自分たちも普段から関わっているので具体的な改善提案などが可能なのですが、原課がやっている業務については、どこに改善の余地があるのか、キャッチすることがとても難しいのです。
今回の件については、相談されてみて「そりゃそうだ」と思えますし、昨今話題の「アナログ規制」にも関わってくる課題だと認識できました。それ以外でも、自分自身の仕事の中で普段から大変だなと思っているようなことがあったとして、それってもしかしてデジタル技術を活用したらものすごく楽になるかもしれませんよ、ということはまだまだあるのでしょう。DXの芽って、実は何気ない職員との会話の中にあるのかもしれませんね。

熊避けの鈴罠を見に行くのは、そもそも「危険」だと思います。

カテゴリー: つぶやき | コメントする

移動期日前投票所の設営

てんちょです。急に寒くなってきて大量の雪虫が飛び交っていますね。車が…。

選挙です。裏での仕事が多く、期日前投票所の設置やマイナポータル(ぴったりサービス)での不在者投票のオンライン請求の準備、事務従事者向けの説明会動画の収録と編集、そして今日は移動期日前投票所の設営です。2022年の選挙時から移動期日前投票を行っていることは知っていましたが、今回初めて移動期日前投票所へ参加しました。PHEV(プラグインハイブリッド)の公用車を使用し、PC等必要機材の電力を車から確保するという、とても楽しそうな環境の設営です。

あいにくの大雨となりましたが、前回から移動期日前投票の実施場所は上八雲地区にある㈱青年舎 研修牧場駐車場で行われており、屋根付きの大きな車庫のような場所で雨も問題ありませんでした。テント設営もなく実施できるのはとても助かりますね。さっそくドラムコードを車に接続。PCとルーターを電源に繋ぎ、ネットワークに繋がらなかったらどうしようかとちょっとドキドキしながら接続。当たり前ですがあっさりと接続されました。

PHEV車からの電源確保は災害時の訓練も兼ねてということですが、いざという時に簡単に電源の確保ができるというのは確かに重要ですね。発電機があっても使い方を覚えておかないと始動もできないなんてことになりかねないですが、普段使用している車ならだれでも準備できそうです。途中で気になってメーターに表示されているバッテリー残量を見ていましたが、まったく減る気配がありません。どうやら今回使用した車は蓄電池が12kWhもあり一般家庭1日分ほどの容量らしいです。今回のようなちょっとした機器を動作させる程度であれば数日は余裕で動きそうですね。

今回は大雨ということもあってか、前回より投票者数は若干少なかったようですが、どこにでも期日前投票所が設置できるというのは便利ですね。全国的にも実施している市町村も増えているようなので、これからはさらに実施場所や日数を増やすことになるんでしょうか?


実施が1か所だけなのはもったいないくらい良いシステムだと思いました。

(投稿者:てんちょ)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

パブリッククラウド活用研究会

ども。
職場にいないおじさんもようやく一段落した担当ちゅんです。

先週はまたしても東京。2週続けての東京など生まれて初めてで、まるで自分が何者かにでもなったかのような錯覚をしそうになります。ただ、高揚した気分の半面、体力は確実に削られるのも事実。勢いだけでは乗り切れない年齢になったようです。

用務は「自治体DX推進担当職員のためのパブリッククラウド活用研究会(主管:一般社団法人公民連携活性化協会)」での基調講演。今回で4回目の開催となる研究会ですが、私はその1回目から連続参加してきており、今回は縁あって講演のお声がかかりました。内容は「βモデルを採用した小規模自治体の今とこれから」と題し、八雲町がこれまで行ってきた庁内LAN整備の話や、小規模自治体でも実践できるDXの話題など、45分に渡ってお話させてもらいました。ご参加の皆様におかれましては、稚拙な講演にお付き合いいただきありがとうございました。

講演の中では「DX推進において常に意識すべきは手段と目的」という部分に力点をおきました。例えば研究会の趣旨でもある自治体におけるパブリッククラウドの活用で考えてみても、それ自体は何かの目的を達成するための手段に過ぎないわけですが、いつの間にかそのこと自体が目的になってしまうということは、往々として起こるわけです。なので、私自身いつも頭の片隅には「手段と目的」という単語を置いておいて、事業を進めていますよ、と。
そのうえで、昨今話題のネットワーク類型「α、α’、β、β’」だって、言ってしまえば単なる手段。自分の組織が今後どうしていきたいのかを考えたうえで、その目的の達成のため必要と判断したから八雲町ではβモデルに移行したんですと事の経緯から順に説明させてもらいました。

研究会ではグループディスカッションも行われ、私もすべてのグループに顔を出しながらお話を伺いました。地域や人口規模の違いはあれど、どの自治体でもDX推進担当者の悩みは共通。であれば、いかに一緒に考えあえる仲間をつくるかが大きなポイントだと思っています。自分ひとりで考えられることなどたかが知れているわけで、得意な領域は誰かのサポートに、また、不得意な領域は誰かに助けられるという関係性を構築できるかどうかが非常に重要な要素だと思っています。ディスカッションでは改めてそのことを再認識でき、大変有意義な時間となりました。

研究会関係者の皆さん、大変お世話になりました。

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする