KKB

慶勝由来の鎧を紹介【常設展で展示中】

カテゴリ : 
郷土資料館 » 八雲の歴史
執筆 : 
八雲町 2016-10-20 22:04

やっほー!しげちゃんです。
今朝、再放送された『英雄たちの選択 明治維新 知られざるデザイナー 〜尾張藩主 徳川慶勝〜』は、ご覧いただけましたでしょうか。
今回は、常設展に展示している、慶勝由来の資料を紹介します。

鎧

これは、常設展に展示している二枚胴具足。八雲の移住者で元藩士の岡野頼の鎧です。

慶勝(当時は慶恕)は、1849年に尾張藩の14代藩主となると、1851年から藩の財政再建や軍政改革を行いました。
ペリー来航以前に開国を求めて外国船がやってくるという情報を手に入れていた慶勝は、国を守るため、特に海防力強化を重視し、知多半島の師崎と内海に砲台を築き始めました。いわゆる鎖国を続け、外国勢力と渡り合える軍事力を整備することが必要と考えていたのです(のちに天皇と幕府を結びつけたうえで開国し、諸外国から技術を取り入れて国力を強化する方針に転換します)。

1854(安政元)年に砲台が完成すると、沖に船を2隻離して浮かべ、それぞれの船の帆先から綱を張り戸板を取り付けて的とし、試し撃ちを行いました。この射手に選ばれたのが当時22歳の岡野頼で、最初の一発で命中させました。
これを見た慶勝は大変喜び、頼に徳川家に保存されていた鎧の材料一式を下賜し、その材料で制作されたのがこの二枚胴具足で、1859(安政4)年12月に完成したそうです。頼は、1868(慶応4)年の戊辰戦争の北越戦争(長岡城攻め)出兵時にこの二枚胴具足を着用しました。兜については、岡野家に代々伝えられてきたもので、江戸時代以前と考えられています。

今は資料として展示していますが、岡野家に伝来していた時は、毎年夏の土用の日に蔵から出して虫干しして手入れを行い、床の間に慶勝が書いた掛け軸「達心志」とともに飾り、御神酒を供えてから蔵にしまうことが年中行事となっていたそうです。

実物はぜひ郷土資料館でご覧ください。

よろしくどうぞー!

(投稿者:しげちゃん)

  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1451)

徳川慶勝を取り上げた番組が10/20に再放送です

カテゴリ : 
郷土資料館 » 八雲の歴史
執筆 : 
八雲町 2016-10-17 20:25

やっほー!しげちゃんです。
先週放送された『英雄たちの選択 明治維新 知られざるデザイナー 〜尾張藩主 徳川慶勝〜』は、ご覧いただけましたでしょうか。

 

アヘン戦争で敗北し、イギリスに多額の賠償金を支払い、欧米列強と不平等条約を結ばされた清(中国)の状況をいち早く知り、最初は外国を排除する方向性だった慶勝。

外国の実力を知ってからは、日本全体で一致団結して力を付けるのが重要と考えを改めます。

そして日本を二分した内戦がおこらないように、ひいては外国勢力を引き込まないように行動したことが、「芋に酔ひ候」と慶喜から皮肉られ、当時の朝廷・幕府だけでなく、後の歴史家やノンフィクション作家からも「弱腰」とされてきていました。

しかし、近年見つかった書簡などから見直しが進められつつあります。

この番組は、その「広い視野を持ち将来を見据えた決断をした慶勝像」に基づいていました。

…広い視野を持ち将来を見据えていたからこそ、明治維新後、旧藩士に授産の道をつけるため、また「国家之公益」のために北海道の遊楽部の開墾をさせ、その未来に期待して「八雲」という名をつけたのだと考えています。

さて、この番組、実は今週木曜日朝8時からNHKBSプレミアムで再放送します。
見逃した方は、ぜひご覧ください。
番組HPはこちら

なお、慶勝に興味が出てきた方は、『写真集 尾張徳川家の幕末維新』と『写真家大名・徳川慶勝の幕末維新』を読んでみてください。

参考文献

特に『徳川慶勝の幕末維新』わかりやすい解説でオススメです。
どちらも八雲町立図書館には入ってますので、ご利用ください(宣伝)

あと、英雄たちの選択を見ていると、とある人の後ろに『尾張徳川家の幕末維新』の背表紙が出てきたりするので、探してみましょう。
私は見つけてニヤっとしてました。

よろしくどうぞー!

(投稿者:しげちゃん)

  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1671)

講演と木彫り熊展示と、来週からの連載記事と。

カテゴリ : 
郷土資料館
執筆 : 
八雲町 2016-10-14 18:58

やっほー!しげちゃんです。
本日は、函館更生保護女性会の研修会がシルバープラザで盛大に開催されました。
そして、講演と木彫り熊の展示をさせていただきました。
…300人ぐらいを前に講演の大役を果たして、ほっとしながらこれ書いてます。

講演風景
珍しくスーツ


講演は、「八雲における挑戦の歴史〜徳川農場が蒔いた種〜」と題しましてお話しさせていただきました。
いろいろ詰め込みすぎてとっちらかってしまった気もするのですが…要は、徳川農場はいわゆる不在地主の農場ながら、農場側も小作側も家族愛をもった関係を築いた結果、他の地域で小作争議が頻発する中でも農場と小作の間での争議はなく、進取の気性をもっていろんな事業に取り組みながら発展してきましたといった内容です。

それには徳川農場における政策の基本的な考え方、公共性・公益性を重視することがあったのが重要でした。また、小作やそれ以外の村民との良好な関係があったため、八雲片栗粉の暴落で負債を負ったうえでさらに借金して牛を導入して酪農への道を歩き始めたことや、農民美術品(木彫り熊など)を作ろうといわれてのってくる土壌ができたんだと思います。

木彫り熊


木彫り熊は、八雲の毛彫りの熊と面彫りの熊、そして八雲ではない熊を展示しました。…パネルどっかで見たことあると思ったあなた、正解です。こういった展示の時には大体このパネルを持ち込んでいます。

 

アイヌ衣装の展示

他に、ユーラップレラの会も展示をしていまして、みなさん熱心にアイヌの衣服等の縫物をみていらっしゃいました。

多くの方々に八雲の文化を知っていただけて、よかったなぁと思っています。


さて、一つ告知です。

来週水曜日から、雑誌からweb媒体に変わりました『北海道マガジン「カイ」』にて連載中の「カイ×アルキタ まちぶらNAVI」で、八雲町が取り上げられます。

カイのトップページはこちら 

まちぶらNAVIはこちら 

初回は来週水曜日なので、まずは19日をお楽しみに!

よろしくどうぞー。

(投稿者:しげちゃん)

  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1324)

やっほー!しげちゃんです。
今日はTV番組の紹介と、それに関わる資料館資料のです。
…やけに最近八雲関係のTV番組多いですねぇ。
なお来週ぐらいからは、とあるwebサイトでも特集、始まるみたいですよ?

それはさておき。

八雲町の名付け親で、尾張徳川家第14・17代当主の徳川慶勝。
現在の八雲市街地の基礎を築いた旧藩士族の移住を決めたのも、慶勝でした。
その慶勝が、鳥羽伏見の戦いの後、非常に大きな決断をしています。
それを取り上げた

『英雄たちの選択 明治維新 知られざるデザイナー 〜尾張藩主 徳川慶勝〜』

が、13日の木曜日、20時からNHKBSプレミアムで放送されます。

番組HPはこちら

このリンク先にある、明治期の高須四兄弟の写真。これの背景説明するだけで企画展が1つ作れます。というか、平成25年度に開催した企画展は、この写真のすごさを説明していました。

また、八雲町に移住した士族で、町長も務めた内田文三郎は、生前に慶勝の写真を収めた神棚を祀っていました。

神棚

移住人たちにとって慶勝が精神的な拠り所であったことを示していると思われます。

この神棚については、『集まれ!北海道の学芸員』というHPでコラムを前に書きましたので、詳しくはそちらをどうぞ。

慶勝公の神棚と内田文三郎【コラムリレー第13回】

…英雄たちの選択、ぜひご覧ください。

よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

 

 

  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1058)

木彫り熊展示情報〜七飯町歴史館

カテゴリ : 
郷土資料館
執筆 : 
八雲町 2016-10-11 19:04

やっほー、しげちゃんです。
今回は、ウチ以外で木彫り熊を展示している館の紹介です。

今回ご紹介するのは、七飯町歴史館

七飯町歴史館企画展

企画展「集めたり、揃えたり。」の中で、木彫り熊のコーナーもあります。

歴史館の木彫り熊

私が見た感じでは、展示されている熊は、八雲のは茂木と、木彫り熊講座生の作品と思われるものがありました。
それ以外は、堀井流のものと、白老に多くみられるタイプに、大沼公園で彫っていた坂田のものです。
この坂田の木彫り熊は、浜田コレクションの中にもそっくりなもの(同一作者なので当たり前ですが)があって、木彫り熊資料館の企画展で展示しています。坂田が多く作ったスタイルなんでしょうか。
あと1点、一番小さいのは八雲かもしれないし八雲じゃないかもしれない…そんな印象です。

こちらの企画展は、10月23日(日)までです。

木彫り熊以外にも、マッチ箱や、コケシなどいろんな資料が展示されていますので、行ってみてくださいねー。

よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1180)

やっほー、しげちゃんです。
ただいま開催中の『浜田コレクション展』から、これは!と思った木彫り熊を紹介しますー。

それではまず1体目。

茂木の木彫り熊

この熊ですが、作者は八雲の茂木多喜治(号:北雪)です。

八雲に昔から住んでいる人でも、この熊はあまり見たことがないのではないでしょうか。
茂木といえば毛を彫った熊が有名で、資料館には毛彫りの熊しか収蔵していません。
でも実は、こういった面で構成された熊も彫っていまして、柴崎のハツリ彫りとは違った面彫りをしていました。
この茂木の彫り方は、次の世代である加藤貞夫や上村信光にも引き継がれています。

茂木が戦前から木彫り熊制作をはじめて、戦争中も非国民といわれながらも彫り続けた結果、八雲の木彫り熊が絶えませんでした。
柴崎が芸術的で孤高の存在であるならば、茂木は菊型毛などの八雲らしい熊を次世代に伝えた人。
この茂木の面彫り熊は、面彫りの中でもハツリ彫り的ではない彫り方があり、加藤や上村の面彫りの熊が突然現れたのではなく、受け継がれてきたものであることを教えてくれます。
浜田コレクションの図録にも載っていますが、実物をまじまじと見ることができるのは11月6日まで。
この機会にぜひ見てください。

よろしくどうぞー!

(投稿者:しげちゃん)

  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1702)

企画展の舞台裏

カテゴリ : 
郷土資料館 » 木彫り熊
執筆 : 
八雲町 2016-9-19 18:05

やっほー!しげちゃんです。
みなさま三連休はいかがお過ごしでしたか?
私は札幌で木彫り熊好きな人たちと話してチーズ咥えたりした木彫り熊の展示を見て、豊浦町で秘境小幌フォーラム(地域にある資源の魅力を発表し、これをどう活用するのか町長も含めて公開討論してました)を聞きに行って、祝日開館のため仕事してからこのエントリ書いてます。

さて。

三連休の直前に必死で企画展の展示して、無事開催にこぎつけた「浜田コレクション展」。

ポスター

今回は、その舞台裏を少しだけご紹介します。

実はこの企画展、木彫り熊を展示している部屋の一部を使っています。
ですので、単に企画展を展示すればいいだけじゃなく、常設の展示も模様替えしないといけないというハードさでした。

まず先週の月曜日。
休館日のうちに、ひとつの展示ケースを片づけて空けて、そこに隣の展示ケースの木彫り熊引っ越して…と玉突きのように展示替えをしました。

展示替え
ギュッとつまった常設展へと転換中。

企画展の展示は、準備している間も来館していただいた人には展示を見てもらうことを目標に、企画展スペースのみ囲っての作業。

企画展準備
布の奥で展示替え実施

そうしてなんとか金曜中に展示を完成させ、土曜日から企画展を開催していました。

コレクターの浜田さんが集めた貴重な木彫り熊を展示しておりますので、ぜひ見に来てください。

茂木さんの座熊
今回の展示で私のイチオシな木彫り熊。可愛いでしょ?

よろしくどうぞー!

(投稿者:しげちゃん)

  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1594)

FMおたるで八雲町が紹介されます

カテゴリ : 
郷土資料館 » お知らせ
執筆 : 
八雲町 2016-9-10 16:44

やっほー!しげちゃんです。
FMおたるにて、八雲町が紹介されるそうですよ〜。
ホームページはこちら

先日、FMおたるの、30分限定ラジオ観光大使パーソナリティの田邉さんが取材にいらしていました。
公式HPを拝見すると、どうやら服部醸造さんのインタビューが放送されるようです。
他の立ち寄りスポットとして、資料館もPRしていただける予定です。

放送日時は、9月11日(日)の17時から17時30分です

小樽に住んでいないから聞けない!というあなた!大丈夫です、スマホでもPCでも聞くことができます。
ぜひ聞いてみてください。

なお、木彫り熊資料館では次の企画展にむけて準備が遅々として着々と進んでおります。

写真撮影
ポスター用にアレコレしているカットをちらっとお届け。結局このカット、使わない方向で作成中ですので、ここで公開してみたり。

企画展「浜田コレクション展」は9月17日から開催です。

よろしくどうぞー!

(投稿者:しげちゃん)

  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1299)

ホネからわかる歴史の小話開催と企画展のお知らせ

カテゴリ : 
郷土資料館 » お知らせ
執筆 : 
八雲町 2016-9-7 19:12

やっほー!しげちゃんです。
企画展の準備と、講演会の準備でバッタバタしてます。
講演は1本終ったんですけどね、来月まであと3本あるんですよ…お引き立て有難うございます。

そんなわけで、来週の火曜日13日に予定されている講演についてご紹介。

チラシ
…広報にビラ折込されたみたいで、お騒がせしております。「挟まってたぞー」って聞いて、驚きました。

それはさておき、シルバープラザで開催のいきいきカレッジにて、ホネから分かった歴史について一席ぶてとのことなので、やらせていただきます。

内容は、

八雲町内に遺跡ってこんなにあるんですよ〜

発掘ってこんな感じなんですよ〜

遺跡から出てきた貝殻や動物の骨からこんなことわかりますよ〜

的な動物考古学なアレソレなんですが、とあるこーはいから

「動物考古学とか名前が難しいんでタイトルにいれないでください。てか考古学もダメです。」

という熱いダメ出しいただきまして、このタイトルに。
私、木彫り熊の人のイメージが定着してきてる気がしますが、元々はこの分野の研究してます。
これまで分かってきたことを、分かりやすくお話しできるようがんばります。

 

また、来週末から木彫り熊資料館企画展「浜田コレクション展」を開催します。
個人のコレクターが収集した1000点近い木彫り熊の中から、55体を厳選してお借りして展示します。
ポスター等はもうしばしのおまちを…。

よろしくどうぞー!

(投稿者:しげちゃん)

  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1229)

いろんなところに投稿した記事の紹介

カテゴリ : 
郷土資料館 » 八雲の歴史
執筆 : 
八雲町 2016-8-25 18:50

やっほー!しげちゃんです。
実は、この資料館ブログ以外にも投稿している記事があるので、その紹介です。

まずは今日投稿した、【道南ブロック博物館施設等連絡協議会ブログ】の記事。

コラムリレー第64回「徳川さんが使ったライフル銃」

ウィンチェスター

こちらのブログは、道南地方にある博物館とかとかの施設に勤めている学芸員が集まって更新しているブログで、単なる展覧会の告知ブログじゃ面白くない!と、週替わりで学芸員がコラムを投稿するようになりました。
それで今日が私の投稿週でしたので、今やってる企画展に因んだ内容をポスト。
なお、ご好評いただいている道新道南版の夕刊についてくる「みなみ風」の「道南学芸員りぽ〜と」(8月12日分には柴崎さんについて書かせていただきました)は、このコラムリレーやアドベンドカレンダーからチョイスされて、リライトされて掲載されてます。

 

もうひとつ、学芸員が集まって更新しているHPがありまして。

それが、【集まれ!北海道の学芸員】です。北海道博物館協会学芸職員部会で運営してます。北海道内のいろんなとこの学芸員や、会の趣旨に賛同していただいている方々が会員です。

こちらでもコラムリレーをやっていまして、ただいま第三回目のお題で投稿が行われています。これはレギュレーションを定めて投稿していまして、文体はで・ある体、文字数は本文で1200字といった制限の中投稿してます。
少々事情ありまして最新の投稿休んでいますが、今週から3週に渡っての投稿がされる予定です。

で、その第三回目のお題「地域の遺産」で、2本投稿しましたのでご紹介。

八雲鉱山と鉱山街【コラムリレー第1回】

街中にある日本庭園【コラムリレー第36回】

特に八雲鉱山の記事については、鉱山小中学校を卒業した人から連絡があり、いろいろお話を聞くことができました。
こうやってつながる縁もあるんですね。

とまぁ、今日、別のトコに投稿して、もう一本書くのもちょいとネタが思い浮かばなかったので、過去投稿した記事をネタにして〆ということで。

よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1363)


ブログ カレンダー
« « 2017 12月 » »
26 27 28 29 30 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 1 2 3 4 5 6
最新のエントリ
カテゴリ一覧
アーカイブ
最新のコメント