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造形作家の来訪

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郷土資料館 » 木彫り熊
執筆 : 
八雲町 2012-5-8 19:50

 先日、札幌在住の造形作家の方が来訪されました。
 八雲の木彫り熊、特に昭和初期の八雲農民美術研究会の作品に興味を持たれているようで、ずいぶんと熱心に作品を鑑賞されていました。
 さらに、ご自身が所蔵している八雲の木彫り熊作品を絵はがきにして、作者や熊の足に刻まれている銘などについて、熱心に質問されていました。
 後日、お礼のメールには、3年先を目指して北海道の木彫り熊の体系をまとめたいとのことでした。素朴な造形美に惹かれたのか、新たな視点で木彫り熊を研究されるのではないでしょうか。

木彫り熊の絵はがき
木彫り熊の絵はがき

本人の了解を得ましたので、山里氏のホームページを紹介します。

http://yama3blog.exblog.jp
http://yamagon.exblog.jp

 

投稿者:しんちゃん

 

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上海万博出展の…

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郷土資料館 » 木彫り熊
執筆 : 
八雲町 2012-5-2 19:00

 やふー!しげちゃんです。

GWいかがお過ごしでしょうか。今日は新たに加わった木彫り熊を紹介します。

  
木登り熊
 
加藤貞夫氏の木彫り熊が新たに展示に加わりました。
加藤氏らしい、ぶどうの房や葉と優しい熊の表情がすばらしいこの作品。
実は平成22年に開かれた上海万博の北海道の日で展示された作品なんです。
そのときの状況はこちら(観光情報ブログ)
  
木登り熊アップ
 
 こちらの加藤氏の作品は町役場を通して寄贈(資料をいただいて資料館が管理すること)された作品です。
  
他に、木彫り熊展示室ができたことを知った八雲在住のとあるお方より「ぜひ展示してください」と、柴崎氏のクママスク2点を寄託(資料をお預かりして保管すること。展示の許可を頂ければ展示します)を受けました。
1点はなんとハツリ彫りのクママスクです。
もうすぐ展示予定ですので、お楽しみに!
  
 また、資料館では木彫り熊資料を集めています。
家で眠っている作品がありましたら、寄贈をお待ちしています。
  
よろしくどうぞー。
  
(投稿者:しげちゃん)
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奥津内製錬址のこと

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郷土資料館 » 八雲の歴史
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八雲町 2012-4-29 11:00

 先日、町内の方から「浜松 鉄滓(てっさい)」と書かれた石の固まり状のものを頂きました。鉄滓とは、たたら製鉄などで生じるスラグ(かす)のことです。1863(文久3)年頃に奥津内(現在の浜松地区)に製錬所が作られたという記録がありますので、その場所のものと考えられます。
 製錬址について書かれたものによると、道南地方には海岸部に砂鉄が多くあり、近世以降に砂鉄製錬を試みた人が多くいたそうですが、砂鉄の採掘と運搬に経費がかかるのと、道南部の砂鉄にはチタンが多く含んでいることから鉄収率が悪く、いずれも上手くいかなかったそうです。経営者の佐藤某は、千両箱を積んでこの事業を行ったと伝えられていますが、実際には6〜7年で事業を止めたそうです。
 奥津内製錬址の場所は、昭和46年に八雲町文化財調査委員によって、鉄山丘陵の東側傾斜地(浜松439番地付近)であったことが確認されています。

奥津内製錬址の鉄滓
奥津内製錬址の鉄滓

投稿者:しんちゃん

新緑と五月人形と

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梅村庭園
執筆 : 
八雲町 2012-4-27 15:40
やふー!しげちゃんです。
今回は梅村庭園の展示、五月人形についてご紹介します。
 
雪もとけ、ようやく愛知での3月頭ぐらいの気温かなーと思ってます。インフルエンザも流行ってるようですので、みなさまお気をつけください。
そんなGWが近づくこのごろ、梅村庭園の梅雲亭ではこどもの日に合わせて五月人形やカブト、鯉のぼり(紙製)を展示しています。


五月人形
 
カブトとか
 
 おやじの会が主催で、町内の方々から資料をお預かりしての展示会。毎年ありがとうございます。こちらの展示は、5月6日までになっております。
 
梅村庭園風景
 
 庭園は、まだツツジや桜は咲いていませんが、緑のまぶしい木々を眺めにいらしてくださいませ。散策路も歩けますが、一部ぬかるんでいる場所(特に前日が雨だと…)がありますのでご注意をば。
 また、梅雲亭内ではお茶のサービスを行っています。セルフですが、無料です。
 
茶碗
 
 こういう茶碗を見ると、学部生のころは中世の茶碗の先生の元で考古学をやっていた身としては、ついつい手にとって眺めてしまいます。発掘の実習で岐阜の中津川という栗きんとんの名産地で鎌倉時代の窯跡掘ってました、42度の猛暑の中で。
 …実はこの実習、漫画になったりしてまして…ゼミの先輩に漫画家がいて、その人が実習をモチーフに描いてるんですよねー。マスター○ートンとは違い、日本の発掘の雰囲気が出てる漫画ですので、興味のある方は読んでみてください。地味ですよ、発掘。本は、東海レトロスペクティブといいまして、アヴァルスコミックス(マックガーデン)です。まだ売ってるのかなぁ…密林とかの方が確実かも。
 それはさておき、茶碗については茶道やってたわけではないので善し悪しはよくわからないんですけど、個人的には釉薬がよい感じにかかってるものがあってうれしかったです。
 
 気に入った茶碗にお茶入れて、畳の上に座って五月人形と庭園を眺める…なーんてね。
 
よろしくどうぞー。
(投稿者:しげちゃん)
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郷土資料館に新展示室オープン

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郷土資料館 » お知らせ
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八雲町 2012-4-24 13:00
やふー!しげちゃんです。
八雲木彫り熊展示室が、今週の25日水曜日にオープンします!
 
ポスター
 
こちらの展示室には、大正12年、徳川義親侯が欧州へ旧婚旅行へ行った際にスイスにて購入して持ち帰ってきた木彫り熊に、それを参考にして伊藤政雄氏が作った北海道第1号の木彫り熊、農民美術研究会の作品から戦後も木彫り熊を作り続けた柴崎重行氏、茂木多喜治氏、そして最近まで制作をしていた加藤貞夫氏、上村信光氏、引間二郎氏らの作品まで、年代をおってズラリと展示しています。その数は木彫り熊だけで100点を超えています。柴崎氏、茂木氏、加藤氏、上村氏、引間氏の作品は、一人ずつまとめて展示していますので、作風を味わいつつ比べつつ、八雲の伝統である木彫り熊をご鑑賞ください。
また木彫り熊以外にも、義親侯が木彫り熊とともに持ち帰ってきた器や盆やペーパーナイフに、世界各地・日本各地から収集した民芸品や、それらを参考として作られた作品、そして長野の日本農民美術研究所の民芸品も展示しており、総点数は200点ほどになります。
 
 
義親侯は、最初から木彫り熊の制作に力を入れていた訳ではなく、冬の農閑期にできる副業としての美術工芸品を奨励していました。そのため、大正12年に農場に持ち帰った作品は、木彫り熊だけでなく果物の彫刻の施された器や盆、熊の意匠のペン軸などがあります。その後も、作品の参考にと、スイスを中心とした世界各地、さらには日本全国各地の民芸品を収集していました。その中には、長野県の日本農民美術研究所の民芸品もあり、今回の展示ではこれらの収集品も展示しています。そして、八雲で木彫りが始まり、農民美術研究会が解散するまでの間には、木彫り熊だけでなくペーパーナイフや煙草入れ、インク入れなど様々な作品が作られています。その木彫り作品のバリエーションもご覧ください。
 
なお、展示物の著作権は、八雲産業株式会社にあり、撮影には事前に八雲産業株式会社の許可を受ける必要があります。ですので、展示室内は写真やビデオなどの撮影を禁止とさせていただいております。ご協力よろしくお願いします。
 
 そうそう、郷土資料館の6月までの開館日程は↓のようになってます。
 
開館予定表
 
休館日は、4月29、30日。
5月3、4、5、7、14、21、28日です。
開館時間は9時から16時30分で、入館料は無料です。
 
ちなみに、この展示室には既にテレビカメラが入っております!
観光情報ブログでも取り上げていただきましたが、TBS系列の「イカさまタコさま」という番組で取材された映像が使われるそうです。著作権の関係でなかなかお目にかかることのできないアレやソレも映るかと思いますので、北海道以外の方はぜひ見てみてください。…残念ながら北海道HBCは別番組に差し替えの週なんですよねー…再放送はわかり次第ブログに載せたいと思います。と、いいますか、私はあまりテレビを見ない人なので、再放送を見つけたらブログコメントあたりに連絡をば…
と、ブログ書いたら、TBSさんから放映は5月2日水曜日の19時から決まったとの連絡がありました。
深夜に放映かと思ったら翌週にずれたようです。
さくっと訂正させていただきます。

 そして、この八雲木彫り熊展示室については、いろんな方々に取り上げていただいています。
 

八雲町観光情報ブログ - 木彫り熊はそもそも・・・TBS「イカさまタコさま」で紹介されます。
http://www.town.yakumo.lg.jp/modules/sightseeing_blog/details.php?bid=301

ようこそ、みなみ北海道へ - 八雲だョ!木彫り熊集合 かなこさん
http://www.minami-hokkaido.jp/blog/12/1812


ありがとうございます。
特にかなこさんにはかなり気合いの入った記事を書いていただきまして…
感謝です!

それでは明日の25日の開館をお楽しみに!
 
よろしくどうぞー。 
(投稿者:しげちゃん)
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新顔

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郷土資料館
執筆 : 
八雲町 2012-4-17 18:30

 皆さん、はじめまして。今年度より社教メンバーへの仲間入りを果たしました、しげちゃんと申します。
 かねてより上司しんちゃんから、「ブログ書いたほうがいいよ」とプレッシャーをかけられ続けていたのですが、「だって私のカテゴリ作られてませんし〜まだ紹介してくれるっておっしゃってたミサコ氏はじめ、公民館メンバーで新年度になってから記事を書いてない方がいるのに私が先に書くわけにはいきませんですしおすし〜」と、もっともらしい言い訳でかわしにかわし続けているうちに、すでに4月も折り返し地点を過ぎ…。
 いっしょに辞令を受け取った故郷がとなりの市の(牛)さんに先を越され、ミサコ氏が記事を書き終え、名指しのカテゴリもばっちり作られてしまい、腹を括るに至った次第です。至らない点も多々あるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします!

…え? どっかで聞いたことあるあいさつですって?
いつも社会教育課ブログをご愛読いただき、ありがとうございます。

 そんなわけで改めまして。
愛知県は名古屋市からやってきました、しげちゃんと申します。
実は名古屋市ではありません。
絶好調の日ハムの稲葉選手と同郷で、となりの町には世界のイチローが、そのとなりに(牛)さんの小牧市がある北名古屋市です。
まぁ、どこもかしこも尾張地方なんですが。
 旧尾張藩の土地から、旧尾張徳川の方々が開拓した八雲町で働くことになりました。
若輩者ですが、力の限り頑張りたいと思います。

 いまのところ私は、事務をしつつ、各地の博物館から届く本を整理しつつ、4月25日に公開予定の某展示室の準備をしています。
 その展示のリーフレットやポスターを作りつつ発見したのですが、八雲にはすでに平成9年にゆるキャラとゆーかご当地キャラを作っていたんですね!
世間は最近になってゆるキャラを用意してきたというのに…っ
結構いいキャラだと思うんですが、どのぐらい皆さんに浸透しているんでしょ?

ご当地キャラ、やくまくん

やくまくん。

また、諸氏におはなしをうかがっていると、『やくもっこり』というご当地キャラもいるとのこと。
まだ見かけていないので、次の休みにでも探したいと思います。

 さてブログのカテゴリは、ミサコ氏のオススメだった「ここほれ!しげちゃん」となったわけですが、いまのところしばらく発掘の予定はないんですよね…
初日の仕事といい、このカテゴリといい、なんか墓穴というか、穴があったら入りたい的な穴を掘っているとゆーかなんとゆーかな毎日ですが…(初日云々はまた後日解説をば…
 個人的には「おわりない話」とか「おわりなき話」とかダブルミーニング的なネーミングが良かったな−と(実は「おわりない」だと、終わりと尾張と四六氏のカテゴリリスペクト含んでトリプルだったりしますが
きっとブログの更新を多くして欲しいという願いが込められた、名前が最後に付くタイトルなんだろうとプレッシャーを感じつつ、ちょこちょこ更新していきたいと思います。

 そうそう、ミサコ氏の更新に、しんちゃんの上の階とありましたが、正しくは下の階です。
ええ、打ち合わせしたわけではなく、ここなら職場まで歩いて通えるし普段の生活も便利そうだしと思って選んだアパートに、たまたましんちゃんが鎮座していらっしゃいまして…
いきなり驚きの一人暮らしスタートとなりました。
…初一人暮らし、野菜切ってルク○に突っ込んでレンチンな料理で、いかに楽をして生きていくかやってます。
複雑な料理は作ってくれる人を募集してます。

 次回の更新では、15日の日曜日に公民館で開催されたねぷた絵でのあんどん絵作りを、参加者としてレポートしたいと思います。
じつは本日の道新渡島版に写真ですっぱ抜かれて何を描いたのかネタバレしてしまっていますが…(尾張名古屋で有名なアレですナ
運営者側としての更新は、ずっと現場にいた、はまぁーさんかユメさんがしてくれると思いますので、お楽しみに!(パスは投げるべし!と、どこぞの忍者に昼食中にアドバイスいただきましたので投げてみました)

よろしくどうぞー。

 

(投稿者:しげちゃん)

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土偶の貸し出し

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郷土資料館
執筆 : 
八雲町 2012-3-1 19:40

 2月25日(土)に、北海道開拓記念館で開催する「北の土偶」展に出展する、八雲町の土偶3点を貸し出ししました。
 今回の展覧会は、国宝の中空土偶・合掌土偶・縄文ビーナスの3点が一堂に揃うと言うことで話題になっていますが、八雲町の土偶も国宝や重要文化財と一緒に展示されることになっています。
 開拓記念館職員と美術品輸送の専門業者によって、丁寧に梱包がなされた土偶3点が輸送されました。美術品輸送は一般の荷物と異なる美術品や文化財など唯一のものを取り扱うため、移動や輸送による破損を極力防ぐことを目的とした、特殊な技術が必要とされているそうです。
 「北の土偶」展(2012.3.6〜5.13)では、国宝の実物資料3点が展示されている期間が、3月6日(火)〜3月18日(日)の期間で、それ以降は複製品の展示となるそうです。ちなみに、八雲町の土偶は、栄浜1遺跡より出土した縄文時代中期の土偶2点と栄浜3遺跡より出土した縄文時代晩期の土偶1点です。

土偶の梱包の様子

土偶の梱包の様子2

 土偶の梱包の様子

投稿者:しんちゃん

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梅村庭園の雪景色

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梅村庭園
執筆 : 
八雲町 2012-2-22 20:30
 1月の大雪で、庭園の樹木の枝が折れたところがあったそうです。梅雲亭の屋根の雪下ろしは、職員総掛かりでやり終えました。最近は日が長くなったせいか少しずつ春が近づいてくる様な気がします。
 庭園の木々や石灯籠、太鼓橋には、まだ多くの雪が積もり、池も雪に覆われて鯉の姿を確認することが出来ません。ロビーや和室には、華やかなひな人形が飾られています。

松の雪吊り
松の雪吊り風景

雪に覆われた池と離れ
雪に覆われた池と離れ

石灯籠と太鼓橋
太鼓橋と石灯籠

ロビーに飾られたひな人形
ロビーに飾られたひな人形

投稿者:しんちゃん

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冬の魚捕り

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郷土資料館 » 八雲の自然
執筆 : 
八雲町 2012-2-10 19:00
 晴天に恵まれた2月5日(土)に、6人のメンバーで、さむいべや祭りのための魚捕りをしました。
 行程は、山崎川〜ブイタウシナイ川(花浦)〜セイヨウベツ川横の池(上八雲)〜ポンセイヨウベツ川(上八雲)〜昼食〜ユーラップ川河口〜パノラマ館とかなりハードな日程でした。
 

山崎川での魚捕り


 山崎川での魚捕り。カジカ、ヌマチチブ、ウキゴリ、スナヤツメ、トミヨなどを捕ることが出来ました。

雪中行軍


魚を捕りおえて、胴長を履いて車までひたすら歩く。

ブイタウシナイ川での魚捕り


 ブイタウシナイ川での魚捕り。ウキゴリ、ヤマベ、スナヤツメ、ウグイなどを捕りました。1名が川の中で転倒しリタイヤしましたが、午後から果敢にも復活しました。

セイヨウベツ川横の池での魚捕り


 セイヨウベツ川横の池での魚捕り。池の上の厚く積もった雪をかき分けて魚捕りをしました。イトヨ、スナヤツメなどが捕れました。

オジロワシが頭上を飛来しました

 オジロワシが頭上を飛来しました(逆光で良くわかりませんが)

ポンセイヨウベツ川での魚捕り


 ポンセイヨウベツ川での魚捕り。ヤマベが沢山いました。ここで、カメラを川に落としてしまい、以後の写真はありません。
 昼食後、ユーラップ川河口に行き魚捕りをしましが、満潮の時間にあたったこともあり、ハナカジカ、ウキゴリなど少しの魚しか捕ることが出来ませんでした。
 その後、パノラマ館に移動して、水槽に捕獲した魚を入れて無事完了。作業の途中、中国人?の観光客が不思議そうに日本語の説明板と魚を眺めていました。今後は、英語・中国語・韓国語などで表記した説明板が必要だと感じました。
 さむいべや祭り終了後には、魚は川に返しました。

投稿者:しんちゃん

建築家 田上義也(1899ー1991)のこと

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郷土資料館 » 八雲の歴史
執筆 : 
八雲町 2012-1-24 18:30

 田上義也は、旧帝国ホテルを建築したフランク・ロイド・ライトに師事し、ホテル完成後にはライトの助言や下宿先で知り合った有島武郎の影響もあり、北海道に渡ることになりました。大正12年上野駅から青森行きの汽車に乗り込むと、偶然にも向かいのシートにジョン・バチュラーが座っており、北海道に知り合いのいない田上は、札幌のバチュラー邸に居候することになります。その縁で、後にバチュラー学園を建築するのが、北海道での初めての仕事となりました。ちなみに、バチュラー学園後援会会長が新渡戸稲造で、顧問には徳川義親と渋沢栄一が就任しています。
 昭和18年には、帝国産金興業株式会社の社長から、落部村に帝産航空というベニヤ単板製作工場の設計と取締役工場長を依頼されます。当時、日本では飛行機の材料となるジュラルミンが欠乏し、木製飛行機を作らざるを得ない状況にあり、材料となるベニヤ単板の製作に迫られていました。その頃、妻の実家がある野田生には、東京から疎開していた伊藤整がおり、企画課長として終戦まで勤務することとなります。戦時中アメリカのグラマン機によって、工場の屋根は無数の弾痕で破られ、終戦後には進駐軍が工場にやってきた時には、日本青年団の木銃が十数本発見されました。ニューヨークタイムスの記者であった士官は、木銃のことより日本の歴史、神と天皇はどちらが偉いのか、宗教はいくつあるのかなどの難問を連発し、田上のスラングな会話と伊藤整のレギュラーな英語をミックスして、冷や汗をかきながら答えたと言うエピソードがあります。
 田上は、北海道に多くの建築作品を残しており、八雲町内では八雲町役場庁舎(昭和38年落成)と八雲町公民館(昭和40年落成)の設計を手がけています。

田上義也に関する本
田上義也に関する本

 

投稿者:しんちゃん


 



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