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名古屋市鶴舞中央図書館での講演会と、八雲づくし

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郷土資料館
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八雲町 2018-8-15 20:13

やっほー!しげちゃんです。
7月末から8月はじめにすごく暑い日(最高で30度ちょい超えくらい)が4日間程度あったと思ったら、それからそこまで暑くなる日はなく、もうこのまま秋突入かなぁと感じる八雲。
資料館はお盆休みということもあってか、昨日今日の2日間で個人客だけで100人以上の来館者だったとか、例年にない盛り上がりです(内訳は町内8名、道内73名、町外23名)。
なかには愛知から来てくださった方や、某ビー〇スで買った柴崎熊がプリントされたTシャツを着てきてくださった方も。
多くの人が興味をもってくださっていて、うれしい限り。

さて、その一助(?)となっている(といいなぁ)のが、いろんなところでの講演や展示会に、記事作成。
去年は、愛知県の名古屋市で行われた「やっとかめ文化祭」で、コレクターが持つ木彫り熊の展示と、私の講演会、寄稿等した資料集的な冊子『熊彫〜義親さんと木彫りの熊〜』が発売されました(熊彫初版、版元売り切れだそうです)。
当時の様子はこちら

その時の縁から、今年3月には愛知県の某老舗書店でトークショーさせていただき、さらに7月には名古屋市鶴舞中央図書館にて講演させていただきました。
その際、名古屋市の河村市長が八雲開拓等にご興味があるとのことで、講演会前にお話をさせていただき、講演にもご出席いただきました。お忙しい中ありがとうございました。

講演風景

講演会は満員御礼で、質問もいろいろ出て盛り上がりました。
後日いただいたアンケート結果も好評で、ホッとしています。

また、鶴舞中央図書館では八雲に因んだ展示もしていただいてます。

八雲づくし

「八雲」という名前の付く事柄を集めた年表や書籍の紹介

八雲のPR

八雲の観光パンプレットの掲示と、ご自由にお持ちくださいコーナー

「八雲づくし」は9月20日まで鶴舞中央図書館で開催中ですので、お近くの方はぜひ。

よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

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資料館は11日の祝日も開館しています

カテゴリ : 
郷土資料館
執筆 : 
八雲町 2018-8-10 18:20

やっほー!しげちゃんです。
ダンシングヒーローといえば盆踊りだった愛知県尾張地方の出身です。今日というか今やっている八雲商工会青年部主催の盆フェスで、ダンシングヒーロー盆踊りやっているそうで。
「昔からあったよねぇ?」と、ちらほら地元の友人'sに聞いたら、「ナニソレ」的な反応が返ってきて、面食らってますが…愛知でも結構限られたとこでしかやってないみたいですね。
全国的に流行りだす前の分布、誰か調べたりしてないのかな。
というか、振り付けは前と同じなんだろうか、登美丘高校風になってるんだろうか…

それはさておき。

明日は祝日ですが、資料館は企画展開催中につき、開館してます。
お盆期間中も、月曜日は休館ですが、火曜以降は開館しています。

木彫り熊

もう会期も終盤になりました、「熊大工〜加藤貞夫の木彫り熊〜」ですが、たくさんの方にご来場いただき、大変好評です。
6月26日からさらに木彫り熊を加えていますので、最初のころにいらっしゃった方は是非もう一度どうぞ。

木彫り熊

いい熊、揃ってますよ。

木彫り熊

 

なお、明日から新たな企画展「八雲町内の遺跡展」が開催です。
ブログが新しくなってからめっきり筆が重くなったしんちゃんの企画展です。
これまで八雲で掘ってきた成果が展示されますので、こちらもお楽しみに。

よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

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スキー熊の研究

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郷土資料館 » 木彫り熊
執筆 : 
八雲町 2018-7-31 21:19

やっほー!しげちゃんです。
先日、長野県は野沢温泉へ夏休みの自由研究をしに行ってきました。
温泉入ってまったりもしてきましたが、お目当てはもちろん木彫り熊。

野沢温泉といえばスキー場ですが、実は日本スキー博物館があります。
HPはこちら

国内外のスキーの展示もすごいのですが、スキーをしている人形たちのコレクションもまたすごい。
なんと八雲にある木彫り熊専門の資料館よりも、スキーしている木彫り熊を多く展示してます。

スキー熊たち

熊の形や顔つき、八雲の焼印が入っていることから、間違いなく八雲の熊です。
昭和3年にはもう結構な数の「スキー熊」が作られていたことは把握していましたが、こんなにバリエーションあったとは。
納品されたリスト=文字列だけではわからない世界が広がってます。
なお、どれも一本の木から作っているのではなく、台座と熊とストック、別々に作っています。


スキー熊

こんな斜面を滑っている表現をしている作品は、初めて見ました。
よく見るとちゃんとスキー板に足を固定している表現あるんですよね。

リュック

 リュックを背負ってます。このリュックの形とかも比較してくと面白そうだなと思いつつ。

すごいのが見れて、かなりの距離を移動した疲れも吹っ飛びました。

日本スキー博物館では、現在これら八雲の木彫り熊を含めた特別展が絶賛開催中ですので、ぜひ足を運んでみてください。

特別展チラシ


この野沢行った頃、すでに名古屋でも38度とかすごい気温で、長野県でも30度余裕で超えてました。
避暑して温泉入っておいしいもの食べるなら、別に八雲でいいじゃんとか思ったり(いやそれ目的に北海道から長野へ移動はせぇへんやろ…とはセルフ突っ込みしつつ)。
海も近けりゃ山も近く、温泉あって山菜も採れるし、牛も豚も鶏もいて、チーズやヨーグルトも作ってる。
外から改めて八雲みると、ホント資源に恵まれてるよなーと思います。

よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

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やっほー!しげちゃんです。
日曜日には八雲青年会議所(八雲JC)主催によるウォークラリーが開催され、歴史的なスポットとかとかを子どもたちが巡ってました。

JCウォークラリー

JCウォークラリー

私も問題作成や解説、コース案を出すなど、ちょこっとだけお手伝いさせていただきました。
暑い中、お疲れ様でした。

なお、八雲JC主催といえば、『八雲ふるさと物語』という演劇が8月26日(日)に、町民センターで開催されます。徳川慶勝についてと、尾張徳川家による集団移住からの八雲について、函館の演劇集団 芝居組「虎」が上演します。入場料は無料です。
脚本見せていただいて、校正など協力させていただきました。
できるだけ史実に基づいた内容になっています。
でも固くならず楽しめる内容に仕上がっているのが、虎の脚本家のすごいとこだなーと思ってます。

八雲ふるさと物語
芝居組「虎」バージョンの開催ポスター


八雲ふるさと物語
八雲バージョンの開催ポスター

 

さて、またまた八雲がTVで紹介されます。
今度は釣り番組です。

7月29日(日) 午後5時30分〜午後6時00分
NHK BSプレミアム 
『釣りびと万歳』
「憧れの座布団ヒラメを狙え!〜千堂あきほ 北海道・八雲町へ〜」

番組HPはこちら

放送回の紹介HPはこちら

八雲町の噴火湾側ではカレイも有名ですが、ヒラメも有名。
女優の千堂あきほさんが挑みます。
この番組、釣りだけじゃなく、街の歴史や文化も紹介するそうで、木彫り熊資料館に千堂さんがいらっしゃいました。

千堂あきほときぼりくま

八雲のいろんな姿の木彫り熊が紹介されると思います。

なお、キャプションなどは、資料館としての見解でなく、NHKプラネットの見解に基づく紹介です。

よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

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歴史秘話ヒストリアで赤彩注口土器も出る予定です

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郷土資料館 » お知らせ
執筆 : 
八雲町 2018-7-21 15:47

やっほー!しげちゃんです。
八雲町内の遺跡から出土した土器がテレビで紹介されますので、そのご案内です。

7月25日(水)午後10時25分〜午後11時10分
NHK総合 
『歴史秘話ヒストリア』
「縄文1万年の美と祈り」

番組HPはこちら

東京国立博物館で開催中の特別展「縄文 1万年の美の鼓動」が特集されます。
八雲町からは道指定文化財の赤彩注口土器(展示名は漆塗注口土器)が出品されており、番組で紹介される予定です。

展示のHPはこちら

あかぶた

トーハクで開催中のこの特別展、かなり人気と聞きました。
この赤彩注口土器は、クリアファイルにもなってるそうですので、ミュージアムショップも覗いてみてください。

なお、この赤彩注口土器が出土した八雲町にある野田生1遺跡は、市街地から南東へ7kmほど離れた、噴火湾を望む海岸段丘上に位置し、現在は高速道路が通っています。2000〜2001年の2年間発掘されました。縄文時代後期を主体として、竪穴住居跡34軒、土壙155基などの遺構がみつかり、土器・石器など約8万5千点が出土しました。

赤彩注口土器は、深鉢とともに縄文時代後期中葉(約3500年前)の住居跡AH11の床面から、ほぼ完形のまま、横倒しの状態で出土しました。土器の突起部は、住居跡から40m離れた地点で出土して、接合しました。同住居からはこの他に、土器・石器など約480点が出土しています。
通常、縄文時代の住居跡では床面から形が残ったままの土器が出土する例は少ないのですが、縄文後期中葉の道南部にはちらほらみられます。

よろしくどーぞ

(投稿者:しげちゃん)

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タカトシの宿ナシ二人旅で八雲町も映ります

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郷土資料館 » お知らせ
執筆 : 
八雲町 2018-7-5 20:03

やっほー、しげちゃんです。
また八雲町が全国放送のテレビ番組で紹介されます。

番組は、「タカアンドトシの北海道”魚介の宝庫!”噴火湾ぐるり今夜、宿ナシ二人旅」です。
番組HPはこちら
室蘭を出発して、函館までぐるりと噴火湾を巡る旅。
番組の広報ページ(出演者のコメントなど掲載されてます)にあるとおり、育成牧場にきてたそーですよ。

…ってか、このタカトシが笑顔で肩組んでるツーショットの後ろ、育成牧場からの噴火湾なんじゃあ…
どんな番組なのかは、見てのお楽しみということで。

7月8日(日)16時5分から17時20分、フジテレビで放送です。


また、この育成牧場からそんなに離れていない、野田生1遺跡から出土した赤彩注口土器が、東京国立博物館で開催中の「縄文-1万年の美の鼓動」にて展示されています。

どき
展示されてるのは右側の赤いだるまの形した土器です

この展示の後は、フランスのパリでも展示されます。
そのあたりについて、道南の博物館等の人たちで運営している道南ブロック博物館施設等連絡協議会のブログに記事投稿してますので、ご覧ください。
赤彩注口土器のあかぶたちゃん【コラムリレー第107回】


明日・明後日は八雲山車行列です。
曇っててもいいから、雨が降らないといいなぁ。
よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

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加藤熊、一部展示替えしました

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郷土資料館 » 木彫り熊
執筆 : 
八雲町 2018-6-27 22:04

やっほー、しげちゃんです。
先日の講演会「熊大工 加藤貞夫について」には、東京からもご来場いただき、ありがとうございました。

さて、町広報にてお知らせしましたが、6月26日から「熊大工」展の展示替えをしました。
具体的には、加藤さんが使っていたオノとノコギリを下げて、新たに木彫り熊8体を追加し、並び替えをしました。

新しい加藤熊

新たに追加になったのは上の写真の通りで、加藤さんの作風の時間的な変化も、幅広い作風もわかるラインナップです。

特に、八雲鉱山から転勤で離れる前の作品と、本州から帰ってきてすぐ作った作品が追加になり、より詳しく時間的な変化がわかるようになりました。

講演では「加藤さんの作品は彫った年が彫っていなくて、なかなか時間的な変化がわかりにくく、作風は前期と後期に分かれるかなぁ」と紹介しましたが、新しい熊を加えて並べて見比べていて思ったのは、毛彫りに関していえば

1八雲を離れる前
2八雲に帰ってきた後
3円熟期

の、3時期に分かれそうだ、と認識を新たにしました。
ポイントは、毛の彫り方と、足の彫り方でしょうか。
展示は8月26日までやっていますので、ぜひいろいろ見比べてみてください。

よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

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赤ブタちゃんが東京で展示されます

カテゴリ : 
郷土資料館 » 八雲の歴史
執筆 : 
八雲町 2018-6-22 17:41

やっほー、しげちゃんです。
八雲から、東京に赤彩注口土器が出品されます。

あかぶた

ゆるキャラの赤ブタちゃん

縄文 1万年の美の鼓動
7月3日から9月2日まで、東京国立博物館で開催される上記展示会に、八雲町の野田生1遺跡から出土した、道指定文化財になっている赤彩注口土器が出品されます。
展示スペシャルコンテンツには、八雲からの応援ビデオレターが載ってますので、ご覧ください。


ビデオレター

ビデオレターでは、漆塗注口土器になってますが、漆も塗ってるのでこういう言い方もできます。
東京に行った際には、ぜひみてくださいねー!

 

あと、先週に行われた資料館事業と協力した事業が、NHKニュースになっていました。

化石採集体験学習

北海道聾史講座

木彫り熊以外にも、いろいろやってます。

よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

 

 

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耳吊り、解説します

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郷土資料館 » 八雲の歴史
執筆 : 
八雲町 2018-6-5 20:16

やっほー、しげちゃんです。
郷土資料館に新しい展示を追加しましたのでご紹介します。

噴火湾沿岸で盛んなホタテの耳吊り。
耳吊りとは、稚貝という約1年育てたホタテの貝殻の耳の部分に穴をあけて、それをロープにつける作業のことです。

ほたて

貝のココに穴開けます。

つける方向もあって、穴が開いて無いほうの貝殻をロープ側になるようにつけます。
これをつける方法は、テグス・ループ・アゲピンの3種類があり、ロープにつけられたホタテは、海中に垂らされて養殖され、豊富な栄養分をとって、2〜3年で出荷されます。

そして昨年から、その貝をロープにつける速さを競う八雲世界耳吊り選手権大会が、町内有志によって開催されていて、第2回大会が5月27日に開かれました。
その様子は、6月1日のNHKでニュースにもなっていました。

ニュースはこちら(NHK NEWS WEB)

放送後1週間までは見れます。かなりわかりやすいので、ぜひご覧ください。

 

さて、そんな耳吊りですが、これまで資料館では海中につるした写真の展示のみでした。

ホタテの海中養殖
八雲町漁協提供

でも、ちょっとホタテにいろんなものがついてしまって見にくいので、ロープとアゲピン、そして稚貝をいただいて、海中に吊るされている様子を再現しました。ご提供いただきありがとうございます。

耳吊りの展示

個人的には、できるだけ展示は昔から今に繋げたいと思ってます。なので、ニシン漁からイワシ漁、ワカメ・コンブ・ノリ等の養殖を経て、ホタテの耳吊りによる養殖へたどり着いた八雲の海の漁を説明するのには、こういう展示をしたかった。ようやくできました。
ホタテの耳吊りも、八雲の人にとっては当たり前だけど、その当たり前をいろんな人に知ってもらいたいです。
首も手も回っておらずいきなりドカンと展示換えはできませんが、常設展もちょこちょこ追加していってますので、たまには足を運んでいただければうれしいです。

よろしくどうぞー。

(投稿者:しげちゃん)

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八雲農民美術研究会の調査

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郷土資料館 » 木彫り熊
執筆 : 
八雲町 2018-6-1 20:33

やっほー、しげちゃんです。
東京にある徳川林政史研究所へ行っていろいろ八雲関係の資料を調査していますが、その成果の一部を紹介します。

これまでわかった成果は展示に反映したり、『熊彫 〜義親さんと木彫りの熊〜』という本に載せたり、今後出版される本に寄稿したり、いろんなとこで話させていただいています。
今回は、戦前の木彫り熊作者達の農民美術研究会への納品状況をまとめてみました。

農美研会員リスト(注1)
画像クリックで拡大画像が開きます。

この「会員名簿」や「会員帳」等と書かれた資料から作成したリストには、北海道第一号の木彫り熊を彫った伊藤政雄が入っていなかったり、他に会員として入っていた人もいない等、会員全体を表してはいません。

号については、これまでに分かったものを載せています。

昭和2年〜昭和5年も記録があるのですが、整理中です。
ただ、昭和3年については、販売された木彫り熊の種類を一部抜き出してますので、それを紹介すると、
・立熊
・座熊
・臥熊
・角力熊
・行司熊
・モッコ熊
・スキー熊
・バット熊
・船頭熊
・踊り熊
・骸骨熊
・鶏熊
・種子蒔熊
・子負熊
・子抱熊
・鮭負熊
・糸巻立熊
・糸巻座熊
・針刺熊
・ソマ夫熊
・子守熊
・水泳熊
・親子熊
・飲熊
・立熊床飾
等々、様々な姿が作られていたのがわかります(注2)。
惜しむらくは、実物はおろか写真すら残っていない姿の木彫り熊です。骸骨熊とかどんな姿をしているのでしょうか…。

また、昭和3年だけ見ると、鮭を背負った熊はあるのに、鮭を咥えた熊がなかったのが面白いところです。
いつから鮭を咥えたのかはよく質問されますが、しっかりしたことはわかっていません。
八雲では昭和7年くらいに鮭を咥えた熊があるといわれてきましたが、八雲を代表する形とはなりませんでした(注3)。実際いつ作られ始めたのかそのあたりも調べたい…のですが、木彫り熊だけを調査しているわけにもいかず、おいおいやっていきます。
ちなみに、鮭を咥えた姿が定番の形のとなったのは、どうやら戦後になって旭川とか別の場所で多く作られてからのようです。「木彫り熊といえば、アイヌ」という認識も、戦後に確立したといわれています(注4)
その前には、「北海道観光客が一番喜ぶ土産品は、八雲の木彫熊」という出だしではじまり、最近旭川近文でもアイヌが木彫り熊を制作しているといった記事が書かれるくらい、木彫り熊といえば八雲!という時代もありました(注5)。戦前の、昭和7年のことです。

なお、これまで昭和18年に農民美術研究会が解散したとされてきましたが(注6)、納品記録は昭和19年まであることがわかりました。しかし農場日誌も調査しましたが、「農民美術研究会を解散した」といったような記載が一切見つかっていないため、実は昭和20年も存続していたのかもしれません。なので、正確な解散日(年)は不明です。少なくとも昭和19年まではあった、といえるかなぁと思いつつ、昭和19年はほとんど茂木多喜治のみの納品で、数も多くなかったことから、実質的には昭和18年で解散状態に陥っていたのだろうと思います。

というわけで、実はまだまだわからないことがたくさんある八雲の木彫り熊。
こうやって具体的な中身に入っていけるのも、先人が調査したことを残してくださったおかげ。
これまでの成果に学びつつ、誰が何点納品していたのかなど、さらに深めていきたいと思います。

よろしくどーぞ。

 

注の引用参考文献
注1:八雲史料 3209販売関係書類、3229昭和七年会員名簿、3230昭和八年会員台帳、3231昭和一〇年度会員帳、3232昭和一一年度会員帳、3233昭和一二年度会員帳、3234昭和一三年度会員帳、3235昭和一四年度会員帳、3236昭和一五年度会員帳、3237昭和一六年度会員帳、3238昭和一七年度会員帳、3239昭和一八年度会員帳、3265昭和九年度受入帳、3266昭和九年度払出帳
注2:八雲史料 3300昭和二年度農村美術委託品臺帳
注3:大島日出夫1973『熊彫り』北海道テレビ放送
注4:大塚和義1986「アイヌの木彫り熊<スイスをモデルに>」『異文化の探究-民族学の旅・続々』(梅棹忠夫編)講談社
注5:朝日新聞社編1932「アイヌの木彫り熊」『アサヒグラフ』第19巻第23号
注6:三浦孝一2009「木彫り熊、発祥の地・八雲から北海道内へ」『平成20年度普及啓発セミナー報告集』財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構

(投稿者:しげちゃん)

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