はい、それはUPSの故障です。

ども。巷ではすでにゴールデンウィークの真っ最中でしょうか。こちら、暦どおりの担当ちゅんです。

それにしても、どうしてネットワーク機器のトラブルって休日と夜間にしか起きないんでしょう。平日の日中に起きたのであれば何のことはない話も、休日・夜間になったとたんに難易度が上がります。「外出していて八雲にいない」「飲酒したので車が使えない」など、本当に困る場面が多いです。

そして、前回のてんちょの記事。かなり面白いのでご一読いただければと思いますが、その中で「もしかしてUPS自体の故障でしょうか?」と結ばれていましたので、それに対するアンサーがタイトルのとおりです。
調べてみると今回トラブルを起こしたUPS、なんと「干支一回り」の年代物でした。その間、3~4回ほどバッテリーを交換しながら使ってきたということなのですが、UPSってバッテリーさえ交換すればいつまでも使える類の機械(ただし、絶対にそんなことはありません)で、交換のタイミングが難しいですよね。今回もうっかり「交換バッテリーを手配しよう」と言ってしまったのですが、「ちょっと待てよ?」と。仮にバッテリー交換で延命できたとして、一体いつまで使うつもりなのかと。今回は運用を終了する最大のチャンスなのでは?と思いました。

※ちなみに、今回なぜFWが2台とも同時に再起動したのかといえば、UPSが1週間に1度、自動セルフテストが実行されることに起因します。バッテリー駆動に切り替わった瞬間、不具合により電源が落ちたと。そうなると、次回のセルフテストは5月3日。絶望ですね。

そんなわけで、緊急でメンテナンス作業を行う旨を職員に周知するとともに、そのUPSに接続されている機器の移設について、関係事業者さんとも連携しながら確認を進めました。特に重要なのは冗長されている機器で、どういった手順で停止させると支障なく進められるのかを教えてもらい、いざ決行。幸いなことに、代替のUPSは近傍にあり、そこから電源タップを延ばしてきてそれに接続し直すだけの簡単な作業。事業者さんにおいては、急なリクエストだったにも関わらず、作業終了後の疎通確認までしていただき、無事に作業を終えることができました。

この話を、普段から連絡を取り合っている道内の同業者さんにしてみたところ「うちにも同じようなUPSある」「特にネットワーク機器関係のUPSが危ない」など、どうやらこういう状況って多そうです。UPSは機器に電源を供給する、ある意味では最も大切な機械ともいえますので、「動いているものを捨てるなんてもったいない」と思わず、やはり定期的に交換することが望ましいのだろうと思います。

UPSこれでLCD画面を持たないタイプの古いUPSは1台もなくなりました

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

なんで土曜日に

てんちょです。もうすぐ5月になろうかというのに若干寒い気がします。去年はもう少し暖かったような?

土曜日、とある施設からTeamsでメッセージが入りました。「使用しているシステムでネットワークエラーが発生して10分ほどシステムが使えなくなった」というちょっと気になる内容。システム自体は復旧しているようなので対応は週明けでもいいかとも思いましたが、ネットワーク絡みだと少し不安もあり自宅近くの施設だったのでちょっと見に行くことにしました。

状況を確認したところ、繋がらなかったのはそのシステムだけでネットワーク自体は問題なかった様子です。そういえばこのシステムはサーバ室にFWかなにかあったような…と現場の端末からリモートで自分の端末にアクセスしネットワーク図を確認してみたところ、やはりおいてありました。しかも冗長構成で。それで通信しなくなるということはもっと上の不具合かと考えていたところ、すでに保守業者さんとやり取りしておりメールを貰っていたという話が…。

そこには「疎通が途絶えたことを監視システムで検知し、FW2台が同時刻に再起動が発生していた」という内容…。まさか同時に再起動しているなんてことを想像していなかったので、今日サーバ室での作業があったか、まさか誰か侵入したか、なんて色々考えてしまいましたが、他の機器からの死活監視のメールは来ていなかったためサーバ室は無事なようです。じゃあこの機器だけ…もしかしてUPS?

そんな想像をしながら役場へ向かい、サーバ室へ。FWが入ったラックを確認し、接続されているUPSを見てみたところ…やはりバッテリ交換のエラーランプが点灯していました。念のためUPSに接続されている電源ケーブルを辿ってみたところFW2台とKVMスイッチへ接続されています。状況的にはこれが原因でしょう。しかしバッテリのエラーは仕方ないとして、エラーで電源断っておこりますかね?もしかしてUPS自体の故障でしょうか?


とりあえずバッテリは交換したほうがよさそうですね。

(投稿者:てんちょ)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

原因は「ハイパー」

ども。
先週末のマラソン大会、無事に完走しました。担当ちゅんです。ハーフですけどね。

これまでも幾度か話題にしてきましたが、M365の利用が本格化するにつれて、動作速度の低下との格闘の日々が始まりました。ある日はTeamsの動作が不安定になり、またある日はSharepointでファイルが開けなくなり。Teamsのオンライン会議が途中で止まってしまうなんてこともありました。
その都度、原因と対策について協議をしながら、何とかやりくりしてきましたが対策が後手後手に回ってしまっている点については否めません。ただ、これはM365の導入(職場への投入)を最優先にした結果であり、本来であれば増加するトラフィックに対する予測を立てたうえであらかじめ対策(ネットワークの増強など)をしてから実行すべきものであることは十分承知しています。

その対策の一つとして、現在はM365向けの通信だけを別な回線に逃がす「ローカルブレイクアウト(LBO)」を行うことで、不十分ながらも動作速度を確保してきたのですが、そのLBOの回線だって、ベストエフォートの光回線です。全国的にトラフィックが増加するWindowsアップデートなどと重なったりした場合は、そもそもプロバイダからの通信自体が低速になってしまう、そんな状況も発生していました。
いよいよできることが少なくなっていき「もう手詰まりだぞ」と思っていましたが、先日、通信事業者から「光回線プランの切り替え」について連絡がありました。内容は旧プランから新プランへの切り替えを工事費無償で行うというものであり、月額料金はほとんど変わらずに速度は数倍になるという、魅力的なもの。八雲町内にも対象となる回線がいくつか存在しているようで、リストを見ながら対応を進めていたそのときでした。

「まさかよ」

本当に「まさかよ」って声が出ました。これまで使っていてどうにも効果がパッとしなかったLBO回線ですが、なんとその旧プランリストに掲載があるようなのです。びっくりしてネットワークの調書を見ながらお客様番号と突合するも、間違いない様子。それだけではなく、調書には「ハイパー」と記載がありました。
これ、懐かしの「Bフレッツ ハイパーファミリータイプ」のことですよね。その後、ハイパーは「フレッツ光ネクスト ファミリー・ハイスピードタイプ」に転生しましたが、どうやらその状態のまま利用していたと。
簡単に言ってしまえば、今主流の「フレッツ光ネクスト ファミリー・ギガライン」が最大1Gbpsの速度なのに対して、ハイスピードは200Mbps。5分の1です。で、実際にLBO回線の速度を監視してみると、測ったように200Mbpsで頭打ちになると・・・。

こんなことを書くとまた「そんなことも確認せずによくLBOなんてやってるな」みたいな愛のあるコメントを頂いてしまうのですが、事実なので仕方がないです。さっそく、工事費無償キャンペーンに申し込み、先日、無事にギガラインに切り替わりました。結果、速度は倍以上になり、これまでうまく開けなかったSharepointのファイルや、M365管理センターなんかもサッと開くようになりました。普段、快適にシステムを使えているのは全ての要素が支障なく動作しているからなのであり、どこか1つにボトルネックがあると途端に全てのバランスが崩れていくものです。今回は運よくそれを見つけられましたが、年々複雑になっていくネットワークで、たぶんもう限界に近いのではないかと考えてしまいました。

リストこれを見つけたとき、心臓が「ドクン」ってなりました。

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

アプリで開く

てんちょです。最近、十数年ぶりに歯医者に通い始めましたが、重度の歯周病でした…。

Teamsの利用状況。チャットやチャネルの投稿数もまだまだ伸びています。庁舎内を歩いていてもTeamsを使っている様子をよく見かけるようになりました。さらにTeamsでファイルを共有しながら共同編集するという動作にも慣れてきたようで、チャット・チャネルで共有されるファイルも多くなってきました。課を跨いで行われる調査関係の回答には便利ですよね。

そんな中で一つ困ったことが。それは共有したExcelファイルをTeamsやブラウザで開いた際にマクロが動作しないことです。アプリで開けばいいだけの話なんですが、デフォルトの設定がTeamsで開くようになっているため、それぞれ個別に設定を変更してもらわなければならず、全員が対応できるかちょっと不安です。そこで強制的にアプリで開くような動作をさせることはできないのか色々試してみました。

まずはTeamsの設定をTeamsのポリシーで一律で変更する方法。もしかしたらグループポリシーで変更できるのでは、というところまではたどり着きましたがうまくいかず。
次にSharepointに置いたファイルのリンクのショートカットを配布する方法。リンクに「ms-excel:ofe|ofc|u|」を追加することで、ショートカットを開いた際にアプリで立ち上がりますが、全員のデスクトップにこのショートカットを置くのはどうなんだろうということで見送りました。ではこのリンクをTeamsに貼れば…と試してみましたが、URL部分しか対応しないようで、アプリでは開いてくれません。

仕方ないのでブラウザのトップページにしている職員用のリンク集(業務メニュー)に先ほどのリンクを置くことにしました。リンクを追加して試してみたところ、問題なくアプリで起動できました。業務メニューの表示が2列でいっぱいになってしまったので、ちゅん氏作成のスタイルシートを眺めて3列に修正。とりあえず共有したExcelをアプリで開くという目的は達成しましたが、本当にこれでいいのか…とちょっと悩んでます。


あまり増えすぎても使いにくくなりそうで…。

(投稿者:てんちょ)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

vCard形式からCSV形式に変換するツールを作った話

ども。
週末は某所にて今シーズン初めてのマラソン大会に挑む担当ちゅんです。

Microsoft 365への移行作業も順調に進み、次のフェーズは電子メールの移行となりました。これまで八雲町では自庁のメールサーバにオープンソースWebメールソフトウェアである「roundcube」をインストールしたうえで利用してきました。

Roundcube – Free and Open Source Webmail Software
https://roundcube.net/

しかし、ついにそこにもクラウド化の波。長年慣れ親しんだインターフェイスであるroundcube、かなり名残惜しさを感じるものの、いよいよ卒業する時が近づいてきています。

現在、M365のOutlookにメールを移行すべく、先行テストや移行手順書の作成など準備を進めています。その中での一つの課題として「アドレス帳の引っ越し」があります。現行のroundcubeにはアドレス帳のエクスポート機能があり、これを利用すれば問題なく移行できそうに思えたのですが、出力されるファイル形式がVCFファイル(vCard形式)となり、Outlookに求められるCSVファイルは出力できませんでした。どうにかしてVCFからCSVに変換しなければインポートができないので、色々と調べていたのですが埒が明かず、最終手段「ChatGPT」の出番となりました。

最初はバッチファイルやPowerShellで処理できないかと相談していましたが、職員の利便性を考慮し、試しに「vcfファイルをcsvファイルに変換するhtmlを書いてください」と頼んでみると、答えはやっぱり「もちろんです!」と。その後、ずら~っとコードが表示されるので、それをメモ帳にコピーして拡張子htmlで保存。実行してみると、すでにほぼこちらの意図するような動作となっていて感動です。
ですが、作ってもらったコードではEdgeをIEモードで動作させたときにうまく動かないことが分かったのでそれを伝えてみると「以下の理由により動作しない可能性があります」と問題点を列挙したうえで、きちんと動くコードが再生成。どれだけ賢いのだろうと感動を通り越して若干恐ろしくさえ思えるほどです。

結果、生成されたhtmlがきちんと動作するか何度もテストを実施し、問題ないことが確認できたのでイントラサーバに保存。ブラウザからこれを開いてもらうことで、ユーザーが自ら保存したVCFファイルをCSVファイルに変換してもらう手順が整いました。生成AIを使う際、特にちょっとしたコードを書いてもらう際には「自分自身で確認してミスやおかしな記述が無いかをチェックできなければ使うべきではない」と言われています。これは本当に大事なポイントで、よくわからないけど結果が合っていればそれで良しという考えで安易に使った場合、いざというときにおかしな動きをしたり、最悪、データを消失(実際にやりました・・・)といった結果を招く恐れがあるので、そこだけは注意ですね。
・・・ただ、今回のコード、自分なりに確認しましたが、半分くらいは理解できませんでした。言っていることが完全に矛盾していますが、つまりは「自己責任である」ということです。

変換機能データ変換サイトもいくつかあるのですが、自前で作ったほうが絶対に安全です。

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする