ども。
出張と選挙事務で10月が終わってしまいそうな担当ちゅんです。
何度か話題にしてきたとおり、10月から公用スマートフォンの運用を開始していますが、そもそも10月にこだわった理由が、このたびの町長・町議会議員選挙でした。
選挙では、各地域に設けられた投票所に職員が従事者として配置されます。当日はそれぞれの役割に応じて業務にあたりますが、あらかじめ定められた時刻に選挙管理委員会へ投票者数を報告する必要があります。さらに、現場で判断に迷うような事案が発生した場合には、選管への問い合わせが必要となります。
これまで、こうした際には職員個人のスマホや投票所の固定電話を使って対応していましたが、今回からは公用スマホがその役割を担いました。投票者数の報告はすべて専用フォームから行い、選管への連絡は事前に用意した内線グループに発信することで、実施本部に待機している職員のスマホを一斉に呼び出すことができます。それだけではなく、選管から各投票所の職務代理者等への一斉連絡にはTeamsのチャットを活用。個別連絡の手間がなくなり、まさに公用スマホなしでは実現できなかった業務フローが構築できました。
この効果は抜群でした。長年、情報担当者として私は実施本部の担当となっていますが、今回ほど投票所からの電話連絡が少なかった選挙はないのではないかというほど電話が鳴りません。その代わりに、連絡事項はTeamsで活発に行われており、事務が非常にスムーズだったと感じました。
また、実施本部は役場庁舎ではなく「シルバープラザ」という保健センターに設置されます。これまでは役場宛に電話が入り、警備員さんが選管職員へ伝えるというやり取りが発生していましたが、今回は公用スマホを活用した「建物を跨いだ内線転送」が可能に。折り返しの手間がなく、即座に通話できるようになりました。当たり前のことではあるのですが、こうした「今までは出来なかったことがデジタルを活用することで可能となる」という、まさにDXの象徴的な一例だと感じました(そういう意味でも、無理して10月開始にこだわって正解でした)。
公用スマホ導入の効果はまだ始まったばかりですが、導入開始からわずか半月で大きな手ごたえを感じています。思えば、プライベートではスマホがなければ生活が成り立たないほどの必需品になっているのに、職場での活用は長らく遅れていました。日常生活や民間企業で当たり前になっていることは、自分たちの職場でも当たり前にしていかなければならない。こういう、小さな当たり前を積み重ねていくことこそ、DXの第一歩なのだと思います。
実施本部内の我々の席。今回は6:00~23:00までこの席で業務でした。
(投稿者:ちゅん)