半夏生

今日から七月です。夏休みが近づいてきましたね!
夏至になってからしばらく経つのに、雨が降る寒い日が続いています・・・・・・
今週末の山車行列には晴れるといいなあ。

さて、明日7月2日は「半夏生 はんげしょう」とも言われる日です。
半夏(烏柄杓 カラスビシャク)が生える頃なので、その植物にちなんだものだとか。
ハンゲショウという植物の葉が半分だけ化粧したように白くなる時期だから、という説も。

風習として、この日までに田植えを終わらせなければいけない、というものがあります。
昔の人は半夏生が終わると、何があっても田植えをしなかったそうです。
では、終わらせないとどうなるのでしょう?

よ~う~か~い~が~ 出てくるよ そうなんだ!?

なんとこの日にハンゲという妖怪が田んぼの周りを徘徊するのだとか!!
その妖怪に出会わないようにするため、田植えはしなかったんですね。

おそらくはこのハンゲという妖怪、農家の方がしっかり休むための方便ではないでしょうか。
昔から「あそこには妖怪がいる」という場所は、事故が起こりやすい場所だったりします。
不用意に近づいて危ない目にあわないよう、人々を戒めるために『妖怪』という存在が使われることがあるんですね。

 『あまり無理して働きすぎると、体を壊しますよ!』
ハンゲがそう言ってくれていると思うと、妖怪も怖いものばかりではないのかな、という気がしてきませんか?
妖怪について研究したことのある私としては、少しでもこうした妖怪を意識してもらえるといいな、と思うのです。                           (S・M)
 


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