二本目の矢

昔むかし、あるところに、弓を射ることを習っている人がいました。
その人が二本の矢をもって的に向かったところ、その人の師匠はこう言いました。
「習い始めの人は、矢を二本持ってはいけない。
二本目の矢をあてにして、一本目の矢にいいかげんな気持ちが出るからだ。
射るたびに、射損じることなく、この一本で当てようと思いなさい。」
師匠の前で、わずか二本ばかりの矢を無駄にしようと思うでしょうか。
自分では気づかなくとも、師匠はその怠け心を見抜いていたのです。

みなさんにとって、明日のテストは何本目の矢になりますか?
後があるからといって、無駄にするようなことがあってはいけないのです。
まだ時間はあります。精一杯取り組みましょう。

                                                (S・M)


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